聞書

(1)

一 ¬往生要集¼上云、

如↢天台¬十疑¼云↡。「阿弥陀仏別マシテ↢大悲四十八願↡、接↢引シタマフ衆生↡。又彼光明遍シテ↢法界念仏衆生↡、摂取シテ↠捨。十方恒河沙諸仏、舒↠舌↢三千界↡、証↧成シタマフ一切衆生念ジテ↢阿弥陀仏↡、乗ジテ↢仏大悲本願力↡、決定シテルコトヲ↞生ルコト↢極楽世界↡。又¬無量寿経¼云ハク、末後法滅之時、特メテ↢此↡百年在ラシメテ↠世、接↢引衆生↡、生ゼシメム↢彼国土↡。故、阿弥陀仏↢此世界極悪衆生↡、偏マス↢因縁↡。

(2)

一 ¬要集¼中云、「問。所↠言弥陀一身即一切仏身也ト云コト、有↢何証拠↡。答。天台大師ハク、念ジタテマツレバ↢阿弥陀仏↡即是念ル也↢一切↡。故¬花厳経¼云ハク一切諸仏一仏。一心、一智慧。力・無畏亦然

(3)

一 ¬往生要集¼上末 十六半 注書ハク

私云、一切弥陀分身。或十方一切諸仏。」

(4)

一 ¬要集¼下云、 大文第十 問。阿弥陀仏極楽浄土身何耶。答。天臺ハク、応身仏、同居土遠法師ハク応身応土綽法師ハク報仏報土也ト。古旧等相伝、皆云↢化土化身↡。↢大失↡。¬大乗同性経¼云ハク、浄土成仏スルモノ報身。穢土成仏スル化身也ト又彼¬経¼云ハク、阿弥陀如来・蓮花開敷星王如来・竜主如来・宝徳如来等、諸如来清浄仏刹ニシテ得道シタマヘル、如↢当得道シタマヘル↡者、如↠是一切皆報身仏也如来化身トナラバナホキ也↢今日踊歩健如来・魔恐怖如来等↡。」已上¬安楽集¼

(5)

又云、「問。設↢報土↡、惑業重ムヤ↢浄土↡。答。天臺、无量寿国↢果報殊勝也ト↡、臨終之時懴悔念仏スレバ、業障便ジテ得↢往生↡。雖↠具セリト↢惑染↡、願力持↠心亦得↠居スルコトヲ。」

(6)

又¬十疑¼釈シテハク、以↢三種道理↡校↢量スルニ軽重↡不定。不↠在↢時節久近・多少ニハ↡。云、何ヲカ↠三。一者在↠心、二者在↠縁、三者在↢決定↡。↠心、造↠罪之時従↢自ヨ リ虚妄顛倒心↡生。念仏、従↢善知識↡聞↠説クヲ↢阿弥陀仏真実功徳名号↡心ヨリ。一虚、一。豈ムヤスルコトヲ↡。」「在決定、造↠罪之時ニハテスト↢有間心・有後↡也。念仏之時ニハテス↢无間心・无後心↡。」

(7)

一 大文第三 (要集巻下)、「↢西方証拠、有↠二。一対↢十方↡。二対↢兜率↡。スト↢十方ハク。十方有↢浄土↡。何タヾズル↠生ムトノミ↢極楽答。天台大師云、諸経論、処々唯勧メテ↢衆生↡偏↢阿弥陀仏↡、令タリ↠求↢西方極楽世界↡。¬无量寿経¼・¬観経¼・¬往生論¼等数十余部経論、慇懃指授シテタリ↠生コトヲ↢西方↡。是

(8)

一 ¬要集¼下云、「問。不信者得↢何ナル罪報↡。。¬称揚諸仏功徳経¼下巻、「ラム↧不シテ↠信↤讃↢嘆称↣揚スルヲ阿弥陀仏名号功徳↡、而謗↥毀スルコト、五劫↧堕シテ↢地獄↡、具↦衆↥。」

(9)

(要集巻中) 云、「或応↢現シタマフ彼仏是三身一体之身↡也。↢彼一身↡所見不同。或丈六、或八尺、或広大身。所現皆金色。所↢利益↡各无量。与↢一切諸仏↡其事同一化身

(10)

(要集巻中) 云、「行住坐臥、語黙作々。」

(11)

一 ¬要集¼中、「¬仏蔵経¼「念仏品」云、見↠无シト↢所有↡名↢念仏↡、見↢諸法実相↡名↢念仏↡。无↠有ルコト↢分別↡、无↠取无↠捨コト、是念仏トス

(12)

一 ¬要集¼下本、「迦才云、「衆生起スニ↠行レバ↢千殊↡、往生シテコトモ↠土亦有↢万別↡也。」

(13)

一 ¬要集¼下本、「¬十二仏名経¼偈云、若人持テバ↢仏名↡衆魔及波旬、行住坐臥処、↠能↠得コト↢其便↡」

(14)

一 ¬要集¼下末、 十二丁

一切万法皆有↢自力・他力、自摂・他摂↡。千開万閉、無量无辺。豈↧以↢有礙サトリ↡疑フコト↦彼无礙。又五不思議ニハ仏法最不可思議。豈↢三界繋業↡為シテ↠重シト、疑↢彼少時念法↡為ムヤ↠軽シト。」 已上略抄

(15)

一 ¬要集¼上末云、

¬涅槃経¼卅二、善男子、若↠人問ハク、是種子ニハ↠果、无↠果。応↢定↡、亦有亦。何。離タネ之外↠能↠生ズルコト↠果。是↠有。子未↠出↠クキ。是↠无。以↢是↡故、亦有亦无所以レバ、時節レドモ↠異其体是一。衆生仏性亦復如↠是。若↣衆生↢仏性↡者、是義不↠然。何。衆生即仏性、仏性即衆生。直以↢時異↡有↢浄・不浄↡。善男子、若有ルトイハヾ人問、是タネズヤ↠果、是果能生ズヤ↠子ヤト。応↢定言↡、亦、亦↠生

(16)

一 ¬要集¼下云、

旃檀樹出成スルニハ、能ジテ↢四十由旬伊蘭林↡普皆香美カウバシクナラシム↢師子スヂ↡以レバ↢琴オト↡、音声一スルニ、一切余絃ヲバ皆断壊シヌコンジルジテ↢千斤アカヾネ↡為↠金金剛雖↢堅固也ト↡、以羖羊 ヒツジ ツノタタケバ↠之、則クワントシテノゴトクケヌ 滅罪譬 雪山↠草、名↢忍辱↡。牛若スレ即得↢醍醐↡。↢沙河薬↡但有↠見コト↢寿无量ナルコトヲ↡。乃至念ズル↢宿命智↡。孔雀聞↢雷有身 ハラ ムコトヲ尸利沙バウ↡則出↢生菓実↡。已上生善譬 ↢住水↡瓔↢珞シツレバ↡入ルニ↢深水↡而不↢シヅオボ↡。沙礫↢最少サシト↡尚↠能↠浮ブコト↠水。磐石雖↠大也トレツレバ↠船已上総譬 諸法力用、難キコト↠思↠是。念仏功力、准↠之↠疑フコト。」

(17)

一 ¬要集¼中巻大文第五云、「若用↢念珠↡時、欲ハヾ↠求ムト↢浄土↡用↢木槵子↡。欲ハヾ↠多ムト↢功徳↡用↢菩提子↡。乃至或水精・蓮子等。↢¬念珠功徳経¼↡

(18)

一 ¬要集¼大文第二 (巻上) 云、「地蔵菩薩、毎日晨朝↢恒沙↡、周↢遍シテ法界↢苦衆生↡。所有悲願超タリ↢余大士↡。¬十輪経¼意 ¬経¼偈云、一日称ルハ↢地蔵功徳、大名聞↡、勝タリ↣倶胝劫、称スルニ↢余智者↡。仮使百劫讃↢説トモ功徳↡、猶尚 ナホ ↠能↠尽コト。故皆当↢供養↡。観世音菩薩、衆生有↠苦三セムニ↢我名↡、不トイハ↢往不↠取↢正覚↡。」¬ミヤウ海恵経¼意 若有ラム↣称↢念スルコト百千倶胝那庾多諸仏名号↡。復有ラム↧暫クノ↢我名号↡至シテ↠心称念スルコト↥。彼二功徳平等平等。諸↣称↢念スルコト名号、一切皆得ル也↢不退転地↡。 ¬十一面経¼ 衆生聞↠名↠苦ムト↢解脱亦遊↢戯シテ地獄↡、大悲代ケム↠苦¬請観音経¼偈

(19)

一 ¬要集¼大文第八 (巻下) 云、「¬占察経¼下巻、「若人欲↠生ムト↢他方現在浄国、応↧当↢彼世界仏之名字↡、専意誦念シテ一心ニシテ不乱ニス↥。如↠上観察スル、決定シテ↠生コトヲ↢彼浄国↡。善根増長シテ、速ゼム↢不退↡。↠上観察スル、観ズル也↢地蔵菩薩法身及諸仏法身上与↢己自身↡。平等无二、不生不滅、常楽我浄ニシテ、功徳円満セリト。又観ズル↢己无常ナリ、如幻、可キト↠厭↡也。」

(20)

一 ¬要集¼大文第十 (巻下) 云、「問。極楽世界ルコト↠幾答。¬経¼云、従↠此西方過↢十万億仏土↡有↢極楽世界↡。¬経¼云、従↠是西方ルコト↢此世界ギテ↢百千倶胝那庾多仏土↡有↢仏世界↡。名↢極楽↡。 問。二経何故不同ナル答。¬論¼智光¬疏¼意、言↢倶胝↡者、此ニハ↠億也。那庾多アタレリ↢此間ガイシユ↡也。世俗、十千曰↠万。十万↠億。十億テウ。十兆↠経。十経曰↠ガイ。欬シユ也。百千倶胝即十万億。億↢四位↡。一者十万、二者百万、三者千万、四者万々。今言↠億即是万々。」

(21)

又云、「誦↢持経巻↡、最後ルコト一日一夜スルモ、其福不可計。自致↢阿惟越致↡。所願者。 問。若爾決定シテ↠信。何故↠聞有↢信不信↡。答。无量清浄仏ミヤウ歓喜ヤク、身毛為イヨダツコトヲクセム↢抜出↡者、皆悉宿世宿命セルモノ也↢仏事↡。其有↠人疑ヒテラム↠信、皆従↢悪道↡来アウ悪未ルナリ↠尽。此未ル也↠得↢解脱↡也。」

(22)

一 ¬大般涅槃経¼第二十四 (北本徳応品) 言、

「西方去ルコト↢此娑婆世界↡度↢二恒河沙等諸仏国土↡彼↢世界↡、名↢无勝↡。彼↢无勝↡。其所有厳麗之事、悉皆平等ニシテ↠有コト↢差別↡。猶西方安楽世界↡。↢東方満月世界↡。」

(23)

一 ¬請観世音菩薩経¼言、一丁半

「爾時世尊告↢長者↡言ハク、去コト↠此不↠遠カラ、正シクマシマ西方↡、ナヅ↢仏世尊无量寿↡。彼↢菩薩↡、名観世音及大勢至。恒↢大悲憐愍↡一切救↢済スクフ 苦厄。」

(24)

一 ¬无量寿観経¼言、二丁半

爾時世尊告韋提希、汝今知不。阿弥陀仏去此不遠。汝当繋念諦観彼国浄業成者。」

(25)

一 ¬大宝積経¼巻一七 (如来会) 言、十五丁半

爾時阿難白↠仏言、世尊、彼法処菩薩成↢菩提↡者、↢過去↡、為↢未来耶↡、為↢今現在他方世界耶↡。仏告↢阿難↡、西方去↠此十万億仏刹、彼有↢世界↡。今現在説法。无量菩薩及声聞衆、恭敬囲繞。」

(26)

一 ¬般舟三昧経¼上 (行品) 言、八丁半

「西方阿弥陀仏、。随↢所聞↡当↠念。去ルコト↢此↡千億万仏刹、其須摩提。在衆菩薩中央説経一切常念阿弥陀仏。」

(27)

一 ¬称讃浄土経¼言、

爾時世尊告タマハク↢舎利子↡、汝今知レリヤナヤ西方、去↢此世界↡過↢百千倶胝那庾多仏土↡有↢仏世界↡、名↢極楽↡。世尊ケタテマツル↢无量寿及无量光・如来・応・正等覚、十号円満↡。今現在彼安隠住持シテ、為↢諸有情↡宣↢説シタマヒテ甚深微妙↡、令メタマヘリ↢殊勝利益安楽↡。」

(28)

一 ¬小阿弥陀経¼言、

従↠是西方↢十万億仏土↡有↢世界↡、名曰↢極楽↡。其土有↠仏、号↢阿弥陀↡。今現シテタマフ↠法舎利弗、彼↢極楽↡。其国衆生、無↠有コト↢衆苦↡、タヾ↢諸↡。故↢極楽↡。」

(29)

一 ¬大阿弥陀経¼上言、十三丁

仏告↢阿難↡、阿弥陀作仏已来、凡十小劫。所居国土名↢須摩題↡。正在↢西方↡。去↢是閻浮提地界千億万須弥山仏国↡。其国地皆自然七宝。其一宝白銀、二宝黄金、三宝者水精、四宝琉璃、五宝珊瑚、六宝琥珀、七宝車渠。是為↢七宝↡。」

(30)

又云、「亦無↠有ルコト↢春夏秋冬↡、亦無↢大寒↡↢大熱↡。常和調中チヤクニシテ快善無ナラビ」。

(31)

又云、「仏告ハク↢阿逸菩薩↡、阿弥陀仏頂中光明極メテ大明。其日月星辰↢虚空↡住止シテ↠可廻転↡。運↠有ルコト↢精光↡、其↡。仏光明照シタマフニ↢国↡、及焔↢照シタマフニ他方仏国↡、常大明オハリ↠有ルコトクラキコト↡。時↠有ルコト↢一日・二日↡、↢五日・十日↡、↢十五日・一月↡、↢五月・十月・五歳・十歳↡、↢百歳・千歳↡、↢万歳・億万歳↡、無↢百千億万歳↡、無↠有コト↢一劫・十劫・百劫・千劫↡、無↢万劫・百万劫↡、無シテ↢千万劫↡、百億万劫阿弥陀仏光明明ニシテ↠有コト ハメ。却無数劫無数劫ニシテ、重ネテ無数劫無数劫ニテ、無央数ナリツイ↠有ルコト↢当↠冥↡。」

(32)

一 ¬大无量寿経¼上言、十五丁

阿難白サク↠仏、法蔵菩薩成仏シテリタマヘリトヤ↢滅度↡、↠未トヤ↢成仏シタマハ↡、ムトストヤ↡。仏告ハク↢阿難↡、法蔵菩薩、成仏シテ↢西方↡。去ルコト↠此十万億。其世界↢安楽↡。阿難、又問タテマツル、其仏成道シタマヒシヨリ已来ムトタマヘリトカイクバク↡。ハク、成仏ヨリ已来タマヘリ↢十劫↡。仏国土ニハ、自然七宝、金・銀・瑠璃・珊瑚・琥珀・硨磲・碼碯合成シテ↠地。」

(33)

又云、「又其国土↢須弥山及金剛鉄囲、一切諸山↡。亦無↢大海・小海・谿ケイヒロキタニミゾシヤウヰ コクタニ↡。仏神力、欲ヘバ↠見ムト則現亦無↢地獄・餓鬼・畜生、諸難之趣↡。亦無↢四時春秋冬夏↡。サムカラアツカラ、常カニ調チヤク。」

(34)

一 ¬大无量寿経¼上言、二〇丁半

但因↢順ズルガ余方↡故、有↢天・人之名↡。顔貌端正ニシテヘテ↠世希有。容色微妙ニシテ、非↠天↠人タリ↢自然虚無身、無極タイ↡。」

(35)

又上言、十六願成就 二〇丁

↠有ルコト↢三塗苦難↡、タヾ↢自然快楽↡。是故↢安楽↡。」

(36)

同下巻言、七丁

究↢竟菩薩諸波羅蜜↡、修シテ↢空・無相・無願三昧、不生不滅諸三昧門↡、遠↢離セリ声聞・縁覚之地↡。」

(37)

一 ¬金光明教¼巻二「分別三身品」云、

「於↢此法身↡能ハス↢如来種種事業↡。善男子、是身因縁果依↠本、難思議。若レバ↢此義↡、是身大乗如来性如来蔵。」

(38)

一 ¬金光明経¼巻三「滅業障品」云、

「法身摂↢蔵一切諸法↡。一切諸法ニハ↠摂↢法身↡。」

(39)

一 ¬大般涅槃経¼巻第二十一「光明遍照高貴徳王菩薩品」 (北本) 云、

「光明者即是念仏、念仏常住、常住之法↢因縁↡。」

(40)

一 ¬十因¼第九 (往生拾因) 云、

「一心称↢念阿弥陀仏↡、法身同体故、必↢得往生↡。¬双巻経¼云、通↢達スレドモ諸法性一切空・無我也ト↡、専↢浄仏土↡、必成ズト↢如↠是刹↡。¬起信論¼云ハク、如↢修多羅↡。若人専↢念シテ西方極楽世界阿弥陀仏↡所修善根回向シテ、願↣求スレバ↢彼世界↡即↢往生↡、常タテマツリテ↠仏、故↠有ルコト↠退コト。若ジテ真如法身↡常修習スレバ畢竟ジテ↠生、住↢定聚↡。」

(41)

一 ¬大集念仏三昧経¼第七 (讃三昧相品) 云、

「当、如キノ↠是念仏三昧、則ソウジテスルコトヲ↢一切諸法↡。是故↢彼声聞・縁覚、二乗境界↡。若人暫クモカム↠説クヲ↢此、是人↢来決定シテ↟仏、無↠有ルコト也。」

(42)

一 ¬大般涅槃経¼巻第四 (北本如来性品) 言、

「善男子、従↢今日↡始ユル↢声聞弟子食肉↡。若ケム↢檀越信施↡之、応↠観↣是シト↢子肉↡。迦葉菩薩復白シテ↠仏言、世尊、云何如来ルトユルシタマハ↢食肉↡。善男子、食肉ズレバ也↢大慈↡。迦葉又マフサク↢如来↡、何ユルシタマフヤ↣比丘食セムコトヲ↢三種浄肉↡。迦葉、是三種浄肉↠事漸制 善男子、↠応↠同↢彼ケン所見↡。如来所↠制シタマフ一切禁戒、各有↠異↢意意↡故ユル↠食コトヲ↢三種浄肉↡。異想↢十種↡。異想一切悉オヨ↢自死スルモノ↡。迦葉、我従↢今日↡制↢諸弟子↡、不レト也マタスルコトヲ↢一切↡也。」

(43)

一 巻第三十一「獅子吼菩薩品」第十一之五 (北本) 言、

「復発シテ↢誓願↡為↠欲フガ↣説↠法↡度ムト↢衆生↡故、或シヤウカモシヽ鹿ロクカノシヽクマ・鴿ハト・獼猴サル ・龍・金翅鳥・魚・ベチウミノカメウサギ蛇・牛・馬之身。

(44)

一 第十八巻 (北本梵行品)、「或言マハク、如来ユル↣比丘食コトヲ↢十種↡。ナン↠十ニンジヤザウ・師子・チヨ獼猴ミゴ、其ユルスト。或、一切ユル。」

(45)

一 ¬大般涅槃経¼巻第三十三 (北本師子吼品)

「菩薩摩訶薩、於カムヘタル衆生↡、作亀魚身無量由旬↢是↡。願クハ衆生、取ラム↢我、随↠取↠生↠食スルニ↢我↡離↢飢渇↡、一切悉↢阿耨多羅三藐三菩提心。↡。菩薩発願、若ラムルコト↠我。雖↢飢渇↡、未来カニ↣遠↢離スルコトヲ廿五有飢渇。菩薩摩訶薩、受↢如↠是↡心不↠退、当、必定シテ↢阿耨多羅三藐三菩提↡。菩薩、於疫疾ヤクシチ↡見↢病苦↡者↢是思惟↡。如↢薬樹王↡。若↢病者↡取クキエダハナカハ、悉ユルコトヲ↠病。願亦復 タ↠是。若↢病者↡声聞↠身ブク↢食セバ血肉乃至骨髄↡、セム イ ヤス。願衆生、食セム↢我、不シテ↢悪心↡如クセヨ↠食スルガ↢子肉↡。↠病↢説法↡、願クハ信受思惟転教セム。」

(46)

一 ¬大般涅槃経¼巻第三十四 (北本迦葉品)言、

↢一法↡作↢二種↡、於↢一名↢无量↡、於↢一義↡説↢无量↡、於↢无量↡説↢无量↡。」

(47)

一 ¬大般涅槃経¼巻第二十一 (北本徳王品)言、

「復有↢十一部経↡、除↢毘仏略↡。↢如↠是深蜜義↡。今日此経而↠知コトヲ↠之。善男子、是↢不↠聞而↠聞コトヲ利益スル。若聴↢受シテ大般涅槃経↡、悉↢一切方等大乗経典甚深義味↡。譬ヘバ↧男女於↢明浄鏡↡見ルコト↢其色像↡了了文明ナルガ↥。」

(48)

一 ¬大般涅槃経¼巻第廿五 (北本徳王品)言、

「若↢是十二部経甚深、名↢聴法↡。聴法、則大乗方等経典。聴クヲ↢方等経↡名↢真聴法↡。真聴法、即聴↢受大涅槃経↡。」

(49)

一 ¬大般涅槃経¼巻第九 (北本如来性品)言、

「正法欲セムニ↠滅セムト、是↢此地↡。当↠知、正法裏相 正法欲セムニ↠滅セムト↧至賓ケイヒン↡具足無欠ニテヒソカ↦地中↥。或↢信者↡、有ラム↢不信者↡。如↠是大乗方等経典、甘露法味、悉ラム↠地。是経没、一切諸余大乗経典、コトゴト滅没セム。」

(50)

一 ¬大般涅槃経¼巻第六 (北本巻七如来性品)言、

「若ラバ↫説コト↪如来↠欲↠度セムト↢衆生↡故タマフト↩方等経↨、当↠知、是我弟子。若↠不ルコト↠受↢方等経、当知、是↢我弟子↡、不↧為↢仏法↡而出家↥也。即是邪見外道弟子也。」

(51)

一 ¬大般涅槃経¼巻第二「寿命品」之二 (北本)

今当↢諸仏境界↡。悉皆無常。諸行性相亦復 タ如↠是。即↢純陀↡而説↠偈タマハク

一切世間ズル皆帰↠死寿命雖↢无量也ト要必↠有↠尽ルコト
サカリナルモノハルコト合会アフモノ↢別離↡シヤウナレドモサカンナルトシ  ↢久トヾマサカリナルオカ
↠死↠有ルコト↢法トシテ諸王レドモウルコト ↢自在勢力無ケム↢等双↡
一切皆センウツリオゴク寿命↠是衆苦輪無キハ流転シテケム↢休息↡
三界無常諸有無↠有ルコト シミレバチカヅクコト↢本性一切空无

(52)

一 ¬大円覚経¼下巻言、 (一丁半)

「善男子、无上妙覚遍ジテ↢諸十方↡出↢生如来↡。与↢一切法↡↡同体平等。」

(53)

一 ¬首楞厳経¼巻第十、

「見↢諸十方十二衆生↡畢ツク↡。」

(54)

一 ¬華厳経¼巻第三、(晋訳廬舎那仏品)

「一切十方仏世界。」

(55)

一 ¬大般涅槃経¼巻第四 (北本如来性品) 言、

「善男子、復有↢菩薩摩訶薩↡住シテ↢大涅槃↡、断↢取一切十方無量諸仏世界レテ↡、其衆生悉迫迮ハクサク↡。」 乃至

(56)

一 ¬法華経¼一巻 (序品) 云、十五丁

「舎利弗、一切十方諸仏亦如↠是。」

(57)

一 ¬華厳経¼第三十九 (晋訳巻三八離世間品)、

「不↠起↢疑心↡、不↠求↢利養↡、又復遠離盗法之心↡。」

(58)

一 ¬華厳経¼二帙十五巻四 (晋訳巻一四十廻向品)、

欲↠令メムト↣衆生ヲシテトモ修↢習トコシナヘ不思議深妙
アマネ↢一切衆生↡故不思議劫ノアヒダ↢地獄↡。」

(59)

一 ¬大涅槃経¼巻三十一「師子吼品菩薩品」 (晋訳巻一四十廻向品) 言、

「菩薩摩訶薩ケレドモ地獄業、為↢衆生↡故シテ↢大誓願↡生↢地獄↡。善男子、住昔寿百年時、恒沙衆生受↢地獄↡。↠是即発シテ↢大願↡受↢地獄↡。菩薩爾ケレドモ↢是業↡、為↢衆生↡故↢地獄↡。↢爾↡、在↢地獄↡経↢无量歳↡、為↢諸罪人↡広↢開分別十二部経↡。諸人↢悪果報↢地獄ムナシカラ↡、除↢一闡提↡。是↧菩薩摩訶薩非↢現生↡受クト↦是悪業↥。」

(60)

一 ¬華厳経¼巻第六十 (晋訳巻五九入法界品) 言、二丁半

「為↢閻羅王↡放↢大光明↡、普↢地獄↡滅↢一切↡。」

(61)

一 ¬法華経¼巻第二 (譬喩品) 言、

タヾ↢水草↡ 余  ロ↠知

(62)

一 ¬仏説像法決疑経¼言、

「供↢養セムヨリハ十方諸仏諸菩薩及声聞衆↡不↠如。有↠人施セム↢畜生一口因食↡、其福勝ルコト↠彼百千万倍无量无辺。」

(63)

一 ¬観経¼言、欣浄縁

ヤヽ世尊、為↠我タマヘ↧無↢憂悩↡処↥。我当↢往生↡。不↠楽↢閻浮提濁悪世↡也。濁悪地獄・餓鬼・畜生ヤウシテ、多↢不善 ガラ↡。願未来↠聞↢悪↡。↠見↢悪人↡。今向タテマツリテ↢世尊↡五体↠地求哀懴悔ヤヽ仏日、教ヘタマヘ↠我ムコトヲ↢清浄業処↡。爾時世尊放タマフ↢眉間↡。其金色ニシテシテ↢十方无量世界↡、シテ↢仏↡、化シテムヌ↢金台↡。如↢須弥山↡。十方諸仏浄妙国土、↠中↢国土↡、七宝合成セリ。復有↢国土↡、モハ是蓮華。復有↢国土↡、如↢自在天宮↡。復有↢国土↡、如玻瓈ハリ↡。十方国土、↠中。有↢如↠是无量无辺諸仏国土↡、厳顕ニシテ。令メタマフ↢韋提希ヲシテ↡。韋提希白シテ↠仏サク、世尊、是諸仏土、雖清浄ニシテ皆有↢光明↡、↠生コトヲ↢極楽世界阿弥陀仏ミモト↡。ヤヽ世尊、教↢我思惟↡、教ヘト↢我正受↡。」

(64)

一 ¬首楞厳経¼巻第五言、

「大勢至法王子、↢其同倫五十二菩薩↡、即従↠座起頂↢礼仏足↡而白↠仏言、我憶↢往昔↡、恒河沙劫↢仏出世↡、名↢无量光↡。十二如来、相↢ギタマヒテ一劫↡、其最後ケタテマツリキ↢超日月光↡。彼仏教ヘキ↢我念仏三昧。譬ヘバ如↢有↠人一リハハラ↠憶、一人レム。如↠是二人、若逢、或見非↠見。二人相憶、二憶念深キハ如↠是。乃至従↠生至ルニ↠生、同クシテ↢形↡不↢相乖異↡。十方如来憐↢念シタマヒキ衆生↡。如↢母憶↠子。若子、雖↠憶フトイカ。子若憶コト↠母クナル↢母↡時、母子歴レドモ↠生相違遠。若衆生↠仏ズレバ、仏現前ニモ当来ニモ必定見タテマツリテ↠仏ルコト↠仏不↠遠。シテ方便↡自得ルコト↢心開コトヲ↡、如↧染香人↢香気↡、此則名曰↦香光荘厳↥。我本因地ニシテ、以↢念仏心↡入↢无生忍↡。今於↢此界↡、摂シテ↢念仏↡帰↢浄土↡。仏問↢円通↡、我無↢選択↡、スベシテ↢六根↡浄念相ギテタル↢三摩地↡。斯為↢第一↡。」

(65)

一 ¬首楞厳経¼巻第七言、

「如↧土梟等リテ↠塊為↠児、及破鏡鳥以↢毒樹果イダキテスニ↢其↡、子リヌ↢父母↡、皆フガ↦其↥。」

(66)

一 ¬首楞厳経¼巻第十言、

「十方草木、皆称有情ニシテ、与↠人无↠異。草木為↠人、人死シテ↢十方草樹↡。」

(67)

一 ¬首楞厳経¼巻第四言、

「則↢殺貪↡為↠本。以↢人食スルヲ↟羊、羊死シテ↠人、人死シテ。如↠是乃至十生類、死死生生タガヒクラ。悪業トモジテキハ↢未来際↡。」

(68)

一 ¬般舟三昧経¼上 (行品) 言、

「阿弥陀仏カタ↢是菩薩バチダワボサツハク、欲↣来↢生セムト我国、常ズベシ↢我↡。数数シバシバ守念シテ↠有ルコトソクヤミヤムコトルガ↢是念仏↡故、当↠生ズルコトヲ↢阿弥陀仏国↡。」

(69)

一 ¬秘密蔵経¼言、

「諸仏出世本懐、阿弥陀仏名号カムガ。」

(70)

一 ¬无量清浄平等覚経¼巻上 (巻一意) 言、

「約↢対シテ四十八願↡、結↢得二十四願↡。」

(71)

一 必至滅度相文 (平等覚経巻二) 云、偈在之

安楽国之世界 至↢无量光明土↡ 供↢養於無数仏↡」光明中王、諸仏中王也」 (平等覚経巻一意)

(72)

一 ¬法華経¼ (巻二 譬喩品) 言、「無智人中 莫説此経」

(73)

一 ¬十往生経¼(意)言、

无智无信ニシテ↠説クコト↢是↡」¬安楽集¼下巻ニアリ

(74)

一 ¬尼母教¼ (巻四) 云、「以↢大石チタテマツル↠仏。諸天即↢此他山↡。有↢小石↡レタルヤブ↢仏ミアシ↡。」

(75)

一 ¬金剛宝戒章¼上云、

「調達発シテ↢悪心↡即臥長フシタケ一丈五尺↡、臨↢欽坡羅城↡、↠仏欽坡羅夜叉、受↢其↡投↢他山↡。其ツイイタマシ↢仏足↡。出↠血仍調達堕↢地獄↡。

(76)

一 ¬金剛宝戒章¼下云、

「¬経¼云ハク、諸法従↠本来、常自寂滅。山河・大地トウ、本来寂滅。万法示↠形ハス↠色草木説法也。見↠色イデ レ7聴↢聞スル説法↡也。口音↢下根↡之説法也。出↠音↠文メムガ↢小児ナキ↡也。敢ヘテ↧為↢大人↡之説法ニハ↥也。凡説法草木説法↡、草木ワガ之説法↡。如来知見、学者説法也。」

(77)

一 ¬念仏縁起¼定云、

「西山イダヾキ↠虫、チン。悲ミテ↢生死終夜ヨモスガラ。西海ソコウヲ、云↢冤ゲイ。嘆↢無常終日ヒネモスイキヅ・虫ナホ↢厭離↡、云何イハンヤ人倫ジンリンヲヤ

(78)

一 ¬教行証¼六 (化身土巻) 云、「愚禿釈鸞、仰↢論主解義↡、依↢宗師勧化↡、久デヽ↢万行諸善仮門↡、永↢双樹林下往生↡。回↢入シテ善本徳本真門↡、偏シキ↢難思往生之心↡。ルニデヽ↢方便真門↡転↢入セリ選択願海↡。速レテ↢難思往生↡欲↠遂ゲムト↢難思議往生↡。果遂之誓、良有↠由カナ久入↢願海↡深レリ↢仏恩↡。為↣報↢謝至徳↡、ヒロフテ↢真宗簡要↡恒常称↢念不可思議徳海↡。」

(79)

(化身土巻) 云、

¬大論¼釈シテ↢四依↡云セシ↠入ラムト↢涅槃、語リタマハク↢諸比丘↡、従↢今日↡応↢依↠法↟依↠人、応↢依↠義↟依↠語、応↢依↠智↟依↠識、応↢了義経↡不↞依↢不了義↡。ルト、有↢十二部↡、応↠随↢此↡、↠応↠随↠人ルト↠義、義↠諍コト↢好悪・罪福・虚実↡、故タリ↠義、義↠語。如↧人以↠指オシ↠月↢教↡、カンシテ↠月。人語リテハム、我以↠指↠月↢汝ヲシテ↟之、汝何↠指シテルヤト↠月亦如↠是。語↢義↡、語↠義。以↠此↠応↠依↠語↠智、智チウハカラヒハカリ分↣別善悪↡。識サトル↠楽↠入↢正要↡。是故ヘリ↢不応依識↡。依了義経イマ↢一切智人↡仏第一。一切諸経書仏法第一。一切衆比丘僧第一无仏世衆生、仏タマヘリ↢此重罪↡、不↠種↢見仏善根↡人。」

末代道俗、善↧知↢四依↡修↞法ルニ↢正真教意ヒラ↢古徳伝説↡。顕↢開シテ聖道・浄土真仮↡、教↢カイイマシム邪偽異執外教↡。勘↢カンガヘシテサダム 如来涅槃之時代↡開↢示正像末法旨際↡。玄忠寺綽和尚、然修道之身、相続シテシテ↠絶、逕↢一万劫↡始↢不退↡。当今凡夫↢信想軽毛↡。亦曰ヘリ↢仮名↡、亦名↢不定聚↡、亦名↢外凡夫↡。未↠出↢火宅↡。ムト↠知ルコトヲ、拠↢¬菩薩瓔珞経¼↡、具ベンズルニ↢入道行位↡、法爾ナルガ↢難行道↡。又云、有↧明シテ↢教興オコリ所由↡、約ヨル↠時ラシメテ↠機勧↦帰スルコト浄土、若ケバ、難↠修↠入。」

(80)

一 親鸞上人 (化身土巻) 云、

↢経家ヒラクニ↢師釈↡、雑行之中雑行雑心・雑行専心・専行雑心ナリ。亦正行之中専修専心・専修雑心・雑修雑心辺地・胎宮・懈慢界業因。故↠生↢極楽↠見タテマツラ↢三宝↡。仏心光明、不↣照↢摂雑業行者↡也。仮令誓願マコトユヘ。仮門教、ゴンネガイ慕之ボノシタフ 釈、イヨイヨ

(81)

一 ¬観音悲華経¼言、

マシマシテハ↢霊山↡名↢妙法テハ↢西方↡名↢弥陀
濁世末代ニシテハ↢観音三世利益ジク一体
一切如来大慈悲ミナアツ↢一体観世音
極楽ニシテハシテ↢無量寿娑婆ニシテハ示↢現観世音

(82)

一 (智者大師別伝意) 「是¬妙法花¼本ジヤク二門。其理甚ニシテ、難クシテサト↠入シバラ シヤ カタ不↠論。即マウデヽ西方ヒタテマツリテ↠仏。」、¬法花¼四巻マデヨミテ、今ノコリ半部ハ、西方ノミダニアヒタテマツリテミナサトルベシトオホセラレキ

(83)

一 「以↢此功徳↡所↠修スル、廻↢向所生存亡ソンマウ↡。願↠修スル妙法、廻↢向シタテマツル極楽弥陀尊↡。」

(84)

一 ¬業報差別経¼言、

高声念仏・読経スルニキヤウヲヨムナリ↢十種功徳。一ニハノゾ睡眠 ネブリ 、二ニハ天魔驚オドロキ怖スオソル、三ニハヘン↢十方↡、四ニハ三途↠苦、五ニハホカ↠入、六ニハ↢心ヲシテ、七ニハ猛精進、八ニハ諸仏歓喜シタマフ、九ニハ三昧現前、十ニハメテ↢浄土。」已上抄出

(85)

一 キヤウゴウ (述文賛巻下) イハ

仏智 清浄シヤウジヤウ法界ホフカイ 不思議フシギヱンキヤウ 不可称智 ビヤウドウシヤウ 大ジヨウコウ メウクワンザチ トウリンサイシヨウ ジヤウシヨ作智サチ

(86)

一 ¬華厳経¼言、

「一スレバ↢一切神祇↡、生ズルコトヲルナリクル 蛇身五百度↡。現世ニハ福徳更↠来、後生ニハ地獄ル也↢大苦↡。

(87)

一 瞋恚熾盛 ジヤヘンビ カチムカデ  愚痴熾盛 サギ  淫欲熾盛 鴿ハト

(88)

一 十二類生者

一卵生 二胎生 三湿生 四化生 五有色生 六无色生 七有相生 八無相生 九非有色生 十非无色生 十一非有相生 十二非无相生

(89)

一 摂大乗ニハ 立↢七種生死

一分段生死 (三界果報也) 二流来生死 (迷真始也) 三反出生死 (痴志始也) 四方便生死 五因縁生死 六有後生死 七無後生死

(90)

¬大経¼上言、十二光仏

無量寿仏、号↢无量光仏・无辺光仏・无光仏・无対光仏・炎王光仏・清浄光仏・歓喜光仏・智慧光仏・不断光仏・難思光仏・无称光仏・超日月光仏↡。」

(91)

¬無量寿如来会¼ (巻上) 言、十五光

阿難、以↢是義↡故、无量寿仏マシマ↢異名↡。イハ无量光・无辺光・无ヂヤクツク 光・クルフ无光・光照王・端厳タンゴム光・愛光・喜光・可観光・不思議光・无等光・不可称量光・映蔽エイヘイ日光・映蔽月光・アンオヽウダチウバフ日月光ナリ

(92)

一 四王生八子者

一浄飯王生  一悉達  二難陀    二白飯王生  一調達  二阿難 
三斛飯王生  一摩訶男 二阿那律   四甘露飯王生 一跋提  二提沙

(93)

一 仏十大弟子

一舎利弗 翻↢身子↡ 智慧第一  二目連  翻↢採菽↡ 神通第一  三迦葉  翻↢飲光↡ 頭陀第一
四須菩提 翻↢空生↡ 无諍第一  五富楼那 翻↢慈子↡ 説法第一  六迦旋延 翻↢扇縄↡ 論義第一
七阿那律 翻↢無貪↡ 天眼第一  八優波離 翻↢近執↡ 持戒第一  九羅睺羅 翻↢障蔽↡ 密行第一
十阿難陀 翻↢慶喜↡ 多聞第一

(94)

一 ¬善悪因果経¼説(意)言、十二来

「六根具足者自↢持戒中↡来 諸根不具者自↢破壊中↡来
端正者自↢忍辱中↡来    愚痴者自↢不孝中↡来
福徳者自↢布施中↡来    貧窮者自↢貪欲中↡来
下賎者自↢憍慢中↡来    高姓者自↢礼拝中↡来
盲聾者自↢不信中↡来    瘖瘂者自↢誹謗中↡来
短命者自↢敬生中↡来    長命者自↢慈悲中↡来

(95)

一 ¬大集経¼言、十来

「端正者忍辱中来  貧窮者慳貪中来
高性者礼拝中来   下賎者憍慢中来
瘖瘂者誹謗中来   盲聾者不信中来
長寿者慈悲中来   短命者敬生中来
諸根不具破壊中来  六根具足持戒中来

(96)

一 ¬要集¼中巻大文大五云、

¬平等覚経¼云、「无量清浄仏、无量清浄仏阿弥陀仏也。」

(97)

一 不↠可ブクキノコ↠事

¬十住断結経¼言、
「釈尊食タマヒテキノコナヤムデ↢七日↡説法ナカヘタマフ。」

¬有情輪廻経¼言、
「食スル↠茸、断ジテ↢諸仏種子↡不↠得↢无上道↡。」

大蔵一ラム↢¬阿経¼↡言、
ラセタラムリトキノコモノニハ、不↠可↢同↡。何セムヲ。」

又¬義クヰ¼引↢秘経↡言
「食スルニ↠茸↢十三トガ↡。一ニハ大寝オホイネ、二ニハ癲狂テンワウ、三トム、四クワクラン、五シチニハカニ病、ヤマヒオコルビヤクライ、七シチ念、八闇目アムモクメクラナル乃至魔縁得便タヨリ、最後無記ニシテ↢地獄↡。」

(98)

一 問。善導云事、経文ヘタリ

答。¬ダイ¼言ハク、「釈迦如来滅後、末世善導出デヽ↠世、可ミチビ↢悪人↡。」

又¬ユイ教経ニモ¼、「善導」云。

(99)

一 「一ケントモガラ、共スベシ仏果↡。」

     聖徳太子、天王寺瓦銘文也。
文永六年 、此文アラハヘリ。天王寺マシマ

(100)

一 御入滅日記事

釈迦如来、穆王壬申二月十五日
龍樹菩薩 十月十八日
天親菩薩 三月三日 御年八十
菩提留支 十一月四日 御年百五十六
羅什三蔵 八月廿日
曇鸞法師 七月七日 御年六十七
道綽禅師 四月廿七日 御年八十四
善導和尚 三月十四日或廿七日
懐感禅師 八月三十日
小康   十月三日
聖徳太子 二月廿二日 御年四十九
恵慈禅師 六月廿二日 太子一年オトリテ
空也聖人 九月十一日 御年八十
源信和尚 六月十日
永観律師 十一月二日 御年七十九
源空上人 正月廿五日 御年八十
信空法師 九月九日
隆寛律師 六月十六日 御年八十
聖覚法印 三月五日 御年六十九
親鸞上人 十一月廿八日 御年九十
真仏法師 三月八日 御年五十

(101)

一 馬鳴菩薩 三月三日
伝教大師 三月三日 御年五十六
弘法大師 三月二十一日
慈覚大師 正月十四日 御年七十一
行基菩薩 二月二日 御年八十

(102)

一 百丈禅師シンキノ病僧ハク

「大事未↢発明、可↠勧↢弥陀名号↡。」

(103)

一 ¬金剛頂瑜伽念珠経¼(意)言、

「念珠、一千八十、一百八、五十四、二十七。」トアゲタリ

(104)

一 ¬校量数珠功徳経¼(意)言、

「念珠数、百八、五十四、廿七、十四」タリ
ヨノツネカズヲ種々シナジナニナスハコレラノ歟。又数珠モトヨリ本経ソムケリカノ二経ニハ、同ジク金・銀・銅・鉄ノズヾヲアゲタリ。或水精・真珠等ノズヾヲアゲ、或木槵子・蓮子ハスノミノズヾヲアゲタリシカルヲ日本国風俗トシテ諸木ヲステ、円。此事、全カノ二経アゲザルトコロナリ。況浄土門ニハ、念珠数取。又数心歟。

(105)

一 曇鸞捨↢四論講説↡事

問。四論者何。答。一ニハ¬百論¼、二ニハ¬中論¼、三ニハ¬十二門論¼、四ニハ¬智度論¼、是↢四論↡也。

(106)

一 大兎出マド

枳哩枳キリキユメハク、大兎出ルニ↠窓、為↢一尾不思議也、迦葉仏之御前ヘニデヽ↠問↢此↡。迦葉仏答ハクタウ。末世釈迦仏出↠世ハム時、五濁増而雖↠化スト↢衆生↡難↠出↢生死↡故、如↠此也。

(107)

¬仁王経¼ (巻下嘱累品) 云ハク、「ビヤクカウザウボフノトキニハ比丘ビクオトコハタカキリフ。」トコロニオル也

(108)

一 四種蓮華 青 ハチクヱ 黄 モチクヱ 赤 ドム華 フン白 陀利ダリ

(109)

一 天竺四姓アリ

セチシユシヤウ 王ノ姓也 婆羅バラモン種姓 シンノ姓也 シヤ種姓 商人アキビトノ姓也 シユ種姓 百姓ノ姓也

(110)

一 ¬律宗シンガクミヤウ¼ (巻中) ハク

カイミヤウイハ、五シユシヤウジキ、一イヽ、二乾飯ホシイヽ、三コムギ、四ウヲ、五ニクコヱアルモノアルモノコレヲイマス

(111)

一 五辛、ミナ七日七日ヘリ。是ギヤウオコナヒナムトスル事也

(112)

¬僧尼令¼云ハク、「ソウスレ↢五辛、三十日苦使ツヽシメ。」

(113)

一 五辛、¬報応経¼云ハク

ヤマヒ開、アラムトキリテランホカビヤク服已フクスルツト↢四十九日沐浴モクヨクノチユル。」

(114)

一 ¬毘奈耶ビナヤザフ¼イハ

ヒル七日三日夜、ニラ一日夜。」

(115)

一 五シム、¬梵網ボムマウ¼説↠之

大蒜ダイサンオオヒル ソウキ   角葱カクソウニラ  蘭葱ランソウアラヽギ カウキヨ クレノオモ。」

(116)

一 薬師十二夜叉大将軍
寅 宮羅クビラ大将  普賢菩薩
卯 伐析ダキ羅大将  薬師菩薩
辰 迷企メキ羅大将  文殊師利菩薩
巳 アン羅大将  地蔵菩薩
午 アン羅大将  虚空蔵菩薩
未 サン羅大将  摩利子天
申 イン羅大将  観世音菩薩
酉 波夷ハイ羅大将  阿弥陀如来
戌 摩虎マコ羅大将  大勢至菩薩
亥 シン羅大将  弥勒菩薩
子 セウ羅大将  釈迦如来
丑 キヤ羅大将  金剛寿菩薩

(117)

一 六地蔵
救勝地蔵  光味地蔵  獲散地蔵  牟尼ムニ地蔵  華供地蔵  諸龍地蔵

(118)

一 ¬小阿弥陀経¼言、「十劫」。」

(119)

一 ¬称讃浄土経¼言、「十大劫」。」

(120)

一 ¬大阿弥陀経¼ (巻上) 言、「十小劫」。」

(121)

一 ¬大経¼ (巻上) 言、「十劫」。」

(122)

¬注十疑論¼云、「釈迦大師一代説法、処々聖教タヾメタリ↣衆生専ニシテ↠心ヘニゼヨト↢阿弥陀仏↡。」

(123)

一 ¬涅槃経¼ (北本巻一〇大衆所聞品意) 言、

「金沙大河、直入西海」ト云ヘリ
此文、一大千世界ニアルナユガウタレドモ、此バカリスグニ西リタリ。摩耶夫人御心オバ、此ヘテセラレタリ。余ミナユガウタリ。一切女人ユガメルニリテ、此ヘズトルベシ

(124)

一 聖徳太子奉ツル↢善光寺如来御書↡。御使ツカヒ稲目イナメノ宿祢子息、甲斐黒義クロヨシ也。

「名号称揚スルコト七日オハリヌ↠報ゼムガ↢広大
クハ本師弥陀尊ケテ↠我済度シテ護念シタマヘ

 如来御返報云、

一日称陽無息留ムコト七日大功徳ヲヤ
ツコト↢衆生↡心ヒマ済度セヨコヽムヤマモ

 命長七年 歳」

(125)

尊善无垢世界尊音王仏本願ヲタテタマヒケルヲ、法蔵菩薩選択シテ浄土ヲタテタマヘリ

(126)

一 三有、本有・生有・死有。
本有トイフハ、本ヨリ六道四生ニマヨウヲイフ也。イマムマルヽヲ生有トイフ、死スルヲ死有云也。

(127)

一 四重、殺・盗・婬・妄語。

(128)

戒律三種沙弥者
一駆烏沙弥従七歳至↢十三歳↡也 二応法沙弥従十四歳至↢十九歳↡也 三名字沙弥従二十歳至↢七十歳↡也

*延慶第二 初秋上旬 書写之畢

(129)

一 グヰヤクインノトキウルヲグヰヤクトイフ
「得」 字、 果位ニイタリテウルヲ云也。
「名」字、 因位ノナヲトイフ
「号」 字、 果位ノナヲ
「自然」 トイフハ

「自」 ハオノヅカラトイフ、 行者ノハカライニアラズシカラシムトイフコトバ也。
「然」 トイフハシカラシムトイフコトバ、 行者ノハカライニアラズ、 如来ノチカヒニテアルガユヘニ「法爾」 トイフハコノ如来ノオムチカヒナルガユヘニシカラシムルヲ法爾トイフ。 法爾コノオムチカヒナリケルユヘニスベテ行者ノハカラヒナキヲモテコノノトクノユヘニシカラシムトイフナリスベテ、 人ノハジメテハカラハザルナリコノユヘニ他力ニハナキヲトストシルベシトナリ。 「自然」 トイフハモトヨリシカラシムトイフコトバ也。

弥陀仏チカヒノモトヨリ行者ノハカラヒニアラズシテ、 南无阿弥陀仏トタノマセテムカヘントハカラハセタマヒタルニヨリテ、 行者ノヨカラムトモアシカラムトモオモハヌヲ、 自然トハマフスゾトキヽテ候。 チカヒノヤウハ、 无上仏ニナラシメムトチカヒタマヘルナリ。 无上仏トマフスハカタチモナクマシマスカタチノマシマサヌユヘニ、 自然トハマフスナリカタチマシマストシメストキニハ、 无上涅槃トハマフサズカタチモマシマサヌヤウヲシラセムトテハジメテ弥陀仏トゾキヽナラヒテ候。 ミダ自然ノヤウヲシラセムレウナリコノ道理ヲコヽロエツルノチニハ、 自然ノコトハツネニサタスベキニハアラザルナリツネニ自然ヲサタセバ、 義ナキヲトストイフコトハナホノアルニナルベシコレハ仏智不思議ニテアルナリ

愚禿親鸞八十六歳

*正嘉元年戊午十二月 日、善法坊僧都御坊、三条トミノコウヂノ御坊ニテ、 聖人ニアイマイラセテノキヽガキソノ時顕智コレヲカク也。

(130)

一 河内国ワカヰノコホリ木本コノモトサトアトハライナムラノタチコレハ守屋大臣所在地也。
天王寺ノカメヰハモトハカノワカヰノニアリケルヲ、 聖徳太子トラセ天王寺ニハオカセハジメハシヤクリウヲウヅマセケルガアマリニ悪龍ニテウチヤブリニゲタリケルアヒダノチシヤウリウウヅマケリ

(131)

一 ハタノ川勝カハカツスミヨシノミヤウジンウヂナリ

(132)

一 守屋ソン従類ジユルイ二百七十三人、 寺ノナガキ奴卑ヌヒサダメオハヌ。 所領田園デンオン、 十八万六千八百九十代モチクワンシテトス。 河内国弓削ユゲクラツクリオホヂマキズリハクサアジロミタチアシハラトウ地、 シフシテ十二万八千六百四十代。 摂津国オセカタエトビタクマコリトウサン、 都集シテ五万八千二百五十代。 三居宅キヨタクナラビニザイトウコトゴトクトカゾヘ メ畢。

(133)

一 善光本在所、 信乃国キフノゴウイナノ郡、 カムノミサカノフモトニアサウミノウテウノトイフ所也。 カノヨリ如来ヲオヒタテマツリテ、 三日々中下著ソノヽチ水内郡中条ノイモウツレリ。 今善光寺コレ也。

(134)

(一期物語) 「一 或時問。人多↢持斎↡、此条如何。答。僧尼作法↠然也。雖↠然当世ジキ。以↢此分際↡一食、心↢食事↡念仏心不↠静ナラ。¬菩提心経¼云ハク、食不↠妨↢菩提↡。自身也。」

(135)

(三心料簡事) 「一 法スル↢万機↡事。
第十八云↢十方衆生↡、無↧レタル十方↡之衆生↥、我メムト↢十方↡也。」

(136)

(三心料簡事) 「一 無智為↠本事。
、聖道門メテ↢智慧↡離↢生死↡、浄土門↢愚痴↡生↢極楽↡。所以コノユヘニオモム↢聖道門↡之時ミガ↢智慧↡守↢禁戒↡、以↠浄ムルヲ↢心性↡為↠宗。入↢浄土門↡之日タノ↢智慧↠護↢戒行↡、↠調↢心器オモ↡、只フニ↢甲斐↡成↢無智↡、憑↢本願力↡願↢往生↡也。」

(137)

(三心料簡事) 「一 本願成就事。
念仏所作也、往生所作也。往生ニテセシメ、我ニトカクセムトフハ自力也。タヾラクシ ↧付タル↢称名↡之来迎↥。」

(138)

(三心料簡事) 「一 ¬礼讃¼若能如上念念相ゾク事。
¬往生要集ニハ¼シテ三心・五念・四修↢如上↡也。依↠之ハバ、三心・五念・四修↢正助二行↡、指シテ↠之↢念々相続↡也。」

(139)

一 問云、極楽↢九品差別↡事、可↢弥陀本願↡候歟。答云、極楽九品↢弥陀本願↡、更↢四十八願ニハ↡。釈尊巧言也。若カバ↣善人・悪人生↢一所、悪業可↠起↢等慢↡故、令↠有↢品位之差別↡、説↧善人↢上品↡悪人ルト↦下品↥也。イソ可↠見。

(140)

一 法然聖人¬三昧発得記¼、

「聖人御存生之時、発↢得シテ口称三昧↡、常タマフ↢浄土依正↡。以↢自筆↡記シタマフ↠之。勢観房伝↠之。聖人往生之ノチ、明遍僧都尋↠之、加ヘテ↢一見↡流シテ↢歓喜↡、即↠送↢本所↡。当初ソノカミ↢及ブト↡、未↠見↠本↠記↢其↡。後↢彼↡写↠之。御生年当↢六十六↡。*長承二年癸丑年御誕生也

(141)

一 問云、自力他力事、何様可↠得↠心候答。源空↠非ズト↧可↠参↢殿上↡機量↥、自マデ参↢殿上↡。↢我↠参之式ニハ↡、上也。何況阿弥陀仏コタヘテ↢称名↡来カウシタマフ事、有不審↡。自身罪重、無智ナレバ、云何ニシテ↠可↠疑↠遂ゲムト↢往生↡。

(142)

(三心料簡事) 「一 善悪機事。
念仏申サム、只生付マヽニテベシ。善人ナガラ↢善人↡、悪人↢悪人↡、本ノマヽニテベシ。此↢念仏↡之故、始持戒・破戒ナニクレトイフベカラズ。只本体アリノマヽニテベシト。」

(143)

(三心料簡事) 「一 悪一人置往生シケルハ、謂タル道理也ケリトタルヲ、浄土宗シタルトハ云也。此、悪人シテ↢手本↡善人マデスル也。聖道門善人シテ↢手本↡悪人ヲモスル也。」

 

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