経釈文聞書

(1) 蓮華面経文

¬蓮華面経¼(巻上意)言、

「仏ゲタマハクナン↡、ゴト↧師子命終スレモシモシクガユルアラ衆生、噉食ダムジキ↡、タヾ師子ヨリジタルモロモロムシカヘダムジキスルガ師子シシシヽムラ↥、阿難、ワガ仏法ブチポフアラスルニコレワガモロモロアク比丘ビク比丘ビクミヅカクヰスルガユヘ。」

(2) 法事讃文

カヾミ末法マチポフ謗難バウナン↡、

善導¬法事讃¼ (巻下) 云、

世尊キタマフ↠法トキマサシテオハラムト慇懃オンゴンゾクシタマヘリ弥陀ミナ
五濁増トキオホハウセム道俗アヒキラフテモチクコトヲ
テハルヲシユギヤウスルコトオコ瞋毒シンドク方便シテ破壊キオイテゼムアダ
ゴトカクシヤウマウ闡提センダイトモガラクヰメチシテ頓教トンゲウナガチムリンセム
テウクワストモヂンゴフイマズトカラハナルヽコトヲ↢三シン
大衆ドウミナサムグヱセヨト所有破法ツミ因縁↡」

(3) 行巻文

親鸞聖人曰、¬教行証¼ (行巻) 言、

専心センシムスナワ一心ナリカタチ↢二心↡ナリセンスナワ一行ナリカタチ↢二行↡ナリイマロクゾク一念スナワコレ一声ナリ。一声即是一念ナリ。一念即是一行。一行スナワコレ正行ナリ。正行スナワコレゴフナリ。正業即是正念ナリ。正念スナワコレ念仏ナリスナワコレ南无阿弥陀仏ナリ。」

(4) 述文賛文

キヤウゴウ (述文賛巻下) イハ

仏智 (清浄シヤウジヤウ法界ホフカイ) 不思議フシギ (大ヱンキヤウ) 不可称智 (ビヤウドウシヤウ) 大ジヨウコウ (メウクワンザチ) トウリンサイシヨウ (ジヤウシヨ作智サチ)

(5) 四依供仏略頌文

四依シエブチリヤクジユ (北本巻六如来性品意 南本巻六四依凡意)

砂数シヤシユブチヤウニンナリ

レンジユハウ 一コウ愛楽アイゲウ、二ドク恒 ジユ 三コウセンビヤウシヨ 仏 仏性恒 仏性ダイ 恒 恒 、十仏性仏性、三 八コウ仏性、第四

(6) 華厳経文 一

¬華厳経¼ (晋訳巻六〇 入法界品) 言、

キヽコノクワン 信心ウタガヒモノ スミヤカ无上ダウ モロモロ如来↡ヒトシト

(7) 涅槃経文 一

¬涅槃経¼ (北本巻二〇梵行品 南本巻一八梵行品) 言、

「如来タメ↢一切↡ ツネリタマヘリ父母ブモ↡ マサモロモロ衆生 ミナコレ如来ナリ 世尊大慈悲 タメ↠衆シタマフコトギヤウ↡ ゴト↧人クルワサレテ鬼魅キミ↡ キヤウランシテオホキガシヨ↥」

(8) 法華経文 一

¬法華経¼ (巻二 譬喩品) 言、

「諸 貪欲↠本 若スレバヨク↡ トコロトヾマ

(9) 大経文

¬大経¼ (巻下) 言、

心口オノオノコトニシテ、言念マコト。」

(10) 涅槃経文 二

¬涅槃経¼ (北本巻三六和尚品意 南本巻三二和尚品意) 言、

「四善事悪法 一利養 二名聞 三勝他 四他属 。」

(11) 大品経文

¬大品経¼ (巻一序品) 言、

テヨト↢利養名聞↡。」¬大論¼ジユツスルコノ↡之シタ、「マサシトイフゴフ↢雑毒、一声一念ナホセバコレ実心サウ也。ホムジテ↠内カザルトイフホカリヤウ外相グヱサウホフナレドモ、内心真実ニシテズレ↢往生↢往生ナリ。」

(12) 華厳経文 二

¬華厳経¼ (唐訳巻一四 賢首品) 言、

↢道モト↡功徳ハヽナリ長↢養一切モロモロ善法
断↢除スレバ疑網デヽ↢愛流開↢示涅槃无上↡」

无上道、グヱン根本ナリ、諸法ノハジメ也。マズ成仏セムトオモフニ、信心ヲモチテミナモトヽスハジメトモスルコトナリヨロズノ功徳ノハヽニテオハスルナリコノハヽ一切ノモロモロノ善根オモシユ、三宝オモ恭敬、供養スルコトヲヤシナイタテヽウタガヒノコヽロオバナガクノゾキステヽ、三毒煩悩アイヨクノナガレヲイデヽ、无上道ニイタルヲ涅槃ヲサトルトハマフスナリ。涅槃ノサトリヲウレバスナワチ衆生ヲリヤクスルユヘニ、開示ストハマフスナリシカレバ、无上道ニイタルトマフスハ自利ナリ、開示ストマフスハ利他ナリトシラセタマフベシ

(13) 業報差別経文

¬業報差別経文¼言、

高声念仏読経スルニ↢十種功徳↡。一ニハノゾ睡眠スイメン ネブリ ↡、二キヤウオドロキオソル、三コヱヘンアマネシ十方、四↠苦、五ニハホカコヱ、六ニハ↢心ヲシテチラ、七ニハミヤウシヤウジンナリ、八諸仏クワンヨロコビシタマフヨロコブ  、九ニハマイ ゲンアラハルゼンマヘニ、十ニハメテズト↢浄土↡。」已上抄出

(14) 諸経文

諸経言、

「生ルレ モノメテ レバ メオワリ タノシミキテハカナシミキタ

(15) 法句譬喩経文

¬法句譬喩経¼ (修行本起経巻下出家品) 言、

コワケレドモレバヤマウクダ サカリナレドモイヌレバイタオトロフルニ 死シテハホロキテハワカハナ 云何イカンガコノマムトケン↡」

(16) 焼法門誦文

↢法門誦文ジユモン (大智度論巻一一初品意) 三反

モロモロホフエン コノエンメチ 如来キタマフコノ↡ コレ大沙門ナリ

(17) 親鸞夢記文

¬親鸞夢記¼云、

六角堂救世クセ大菩薩、ゲンシテ顔容ゲンヨウタンジヤウソウギヤウ↡、メテフクチヤクビヤクノウ袈裟ケサ↡、タンシテ広大白蓮↡、告↢命シテ善信↡言

ギヤウジヤ宿シウシウホウホウニテタトセチニヨボムボムストモ
ワレナリジヤウギヨクギヨクニヨニヨシンレムボムボム
一生シヤウアヒダ ケン ノウシヤウシヤウゴムゴムシテ
リムリムジユジユインインダウダウシテシヤウゼシメム↢極楽

救世クセ菩薩、ジユシテコノ↡言コノワガ誓願セイガンナリ。一切グンシトカスガウミヤウシタマヘリコノガウミヤウ↡、カズ千万センマンジヤウムトコレオボエテユメ。」

(18) 浄土本縁経文 一

¬観世音菩薩往生浄土本縁経¼言、

オモゴフシヤウ↡ カラムモノハムマルヽジヤウインタネ↥ ジヤウジヌレバ↢弥陀願力↡ 必↢安楽国↡」

(19) 浄土本縁経文 二

(浄土本縁経) 言、

ツクレバオホクノツミ↡ ↢地獄ナカ↡ ワヅカケバ↢弥陀ミナ↡ ミヤウクワルト清涼シヤウリヤウ↡」

(20) 観仏三昧経文

无始ムシヨリ已来コノカタ无量ツミ今世トコロオカゴク重悪ヂウアク
日日夜夜ヤヤトコロツミ念念歩歩ブブトコロオコツミ
念仏ニテミナ生滅命終シテ決定シテズト極楽

(21) 平等覚経文

¬平等覚経¼言、 帛延ハクエン三蔵サムザウ

十方三世 一切菩薩 一切モロモロ聖教 ミナコレ阿弥陀ナリ

(22) 法華経文 二

¬法華経¼ (巻二) 言、「譬喩品」

クヱクワウブチヂユ 寿イノチ十二小コフナリ ソノクニ人民ニンミンシユ 寿ジユミヤウ八小劫ナリ

(23) 法華経文 三

同¬経¼「提婆達多品」 (法華経巻四)、「シヤウイフハ梵天王、二タイシヤク、三ワウ、四者転輪テンリンジヤウワウ、五者仏身ブチシン。」

(24) 法華経文 四

同¬経¼ (法華経巻四) 言、「安楽行品」

外道グヱダウボムケントウ。」

(25) 法華経文 五

同¬経¼ (法華経巻六)「薬王品」

「如来滅後、後五百歳中、若有女人聞是経典如説修行、於此命終、即住安楽世界阿弥陀仏。」