ろくじしゃく 六字釈 南無阿弥陀仏の六字についての解釈のこと。 親鸞の六字釈。 善導の意をうけた親鸞は 「行巻」 において、 六字全体の意味を 「帰命 (仏の勅命)」 と 「発願回向 (仏の発願回向)」 と 「即是其行 (仏の行徳)」 の三義であらわし、 善導が衆生の上で説いた南無阿弥陀仏の意味を、 すべて阿弥陀仏の上で解釈することによって、 智慧慈悲をそなえている名号の本質的な意義を明らかにしている。 また、 ¬銘文¼ では、 「帰命」 「発願回向」 を衆生の信心と解釈し、 善導をうけて衆生の上での解釈も示している。 すなわち、 「行文類」 は他力回向の法としての名号の解釈であり、 ¬銘文¼ は他力回向の名号が衆生の上ではたらいていることを解釈したものであるといえる。