0893真筆願文・経文・和讃

 

¬ダイリヤウ寿ジユキヤウ¼ 言、 ノタマハク

ªコノグワンハホウドニムマレテムジヤウダイネチハンニイタルベキナリº

 セチトクブチコクチウ人天ニンデンヂユヂヤウジユ↡、ヒチメチシヤシユシヤウガク↡。

ªコノグワンニヨリテジン十パウムゲクワウニヨライトマフスナリº

 セチトクブチ光明クワウミヤウノウゲンリヤウ↡、下至ゲシセウヒヤク千億センオク那由他ナユタ諸仏シヨブチコクシヤシユシヤウガク↡。

ªコノグワンニヨリテムリヤウジユニヨライトマフスナリº

 設我得↠仏、寿ジユミヤウノウゲンリヤウ↡、ヒヤク千億センオク那由他ナユタコフシヤシユシヤウガク↡。

設我得↠仏、十方ジフパウシユジヤウシム信楽シンゲウヨクシヤウコク↡、ナイ十念ジフネムニヤクシヤウジヤシユ↢正覚↡。唯除ユイヂヨグヰヤクハウシヤウボフ↡。

ªコノ0909グワンハジリキノ念仏ノモノツイニムマレシメムトナリケネムヂヤウシヤウノ⊂⊃ト⊂⊃º

設我得↠仏、十方ジフパウシユジヤウモンミヤウガウ↡、ネムコク↡、ジキシヨ徳本トクホン↡、シムカウヨクシヤウコク↡。果遂クワスイシヤシユシヤウガク↡。

ªコノグワンハグヱンサウエコウノグワンナリ一シヤウフシヨノグワントマフスナリº

 設我得↠仏、ハウブチシヨサチシユライシヤウコク↡、キヤウヒチイチシヤウシヨ↡。

ªコノグワンハホウドニムマレテムジヤウダイネチハンニイタルベキナリº

設我得↠仏、十方ジフパウリヤウ不可フカ思議シギ諸仏シヨブチカイシユジヤウルイ光明クワウミヤウソクシンジヤ身心シンジム柔軟ニウナンテウクワ人天ニンデン↡。ニヤクシヤシユシヤウガク↡。

 

¬ダイ0910ジフキヤウ¼ (巻九海慧品) 言、 ノタマハク

ニヤクヨクシヨウトク仏道ブチダウ↡、オウタウヂヨメチマウシム↡。ゴムシユジヤウ信心シンジムシヤ即能ソクノウグヰヤクトクダイ↡。」

 ¬涅槃ネチハンギヤウ¼ (南本巻一八梵行品) 言、 ノタマハク

如来ニヨライ一切ヰチサイジヤウ父母ブモ
タウシヨシユジヤウカイ如来ニヨライ
ソンダイ慈悲ジヒシユシユギヤウ
ニヨニンチヤク鬼魅キミクヰヤウランシヨ↥」

 

 0911

奈良ならていをへてのちに

 セウ四ダイオハシケリ

長岡ナガオカにうつりたまひけり

ホフシロノクニウツシカロノニシヲイフナリ

じふねんをふるほどに

おたぎにみやこうつれりき

ヤマシロノクニイマノミヤコナリ

(15)

たい手印しゆいん御記ごきにいはく

 ミテニテシルシタマフ

じやうやくのためにとて

荒陵くわうりようがうひむがし

てら建立こんりふしたまへり

ハジメタテタマフト

(16)

天王てんわう法号ほふがう

荒陵くわうりようとぞがうしける

荒陵くわうりようがうにたつるゆへ

みてらのなになづけたり

(25)

宝塔ほうたう金堂こむだう極楽ごくらく

東門とうもん中心ちうしむにあひあたる

ひとたびけいするひとはみな

マイルナリ

往生極楽うたがはず

(30)0912

たい百済はくさいこくにましまして

仏像ぶちざうきやう律論りちろんざう

法服ほふぶく比丘尼びくにをこのてう

アマナリ

ソウノコロモナリ

わたしたまひしそのときは

(37)

わうじやくにんありしとき

 ムカシトイフ

しや牟尼むに如来によらいねむごろに

¬しようまんぎやう¼ をときたまふ

その因縁いんねんのゆへなれば

(45)

百済はくさいわあたいらいせしむ

きやうらい救世くせだいくわんおむさち

妙教めうけう流通るづ東方とうばう日本にちぽんこく

じふさい伝灯でんとう演説えんぜちとまふしけり

(54)

ちやうじやせんのみとなりて

 イヤシキモノトナリ

きやうろん仏像ぶちざう興隆こうりう

比丘びく比丘尼びくにとむまれても

えんじやうさいせむ

タスケスクワムトナリ

(61)0913

しよてんじおわりにき

 タイシノミサヽギヲサダメオカセタマヒケリトナリ

われ入滅にふめちのそのゝちに

タイシノオムシルシブミヲトヾメオカセタマヒタリケルナリ

四百三十さい

このもんしゆつげんせむ

オムシルシブミノマヽニホリイダサレタリケルナリ

(62)

仏法ぶちぽふ興隆こうりうせしめつゝ

じやうやくのためにとて

かの衡山かんざんよりいでゝ

この日域じちゐきにいりたまふ

コノクニナリ

(65)

じやう教化けうくゑのためにとて

仏法ぶちぽふこうしたまふに

ヒロクヒロメタマフ

弓削ゆげもりぞくにて

ヤブル

アダナリ

かげのごとく随従ずいじゆせり

シタガヒシタガヘリ
タイシノ御ミニソエリトナリ

(66)

物部ものゝべ弓削ゆげもりぎやくしん

ふかく邪心じやしむをおこしてぞ

たう焼亡せうまうせしめつゝ

ヤキホロボス

ぶちきやう滅亡めちまうこうぜしか

ウシナヒホロボサムトスルナリ

 0914

むま屋門やどわうとまふしけり

くわうごうまやにぎよありけるにそのところにしてむまれさせましますによりてむまやどのわうとまふすなり

じやうたいとまふすなり

つのくにわたのべのひむがしろうのきしのうえにみやありけりそのしよにましますゆへにじやうたいとまふすなり

(18)

だい日本にちぽんこく粟散ぞくさんわう

シヤウトクタイシヲホメタテマツルナリ

仏法ぶちぽふこうじやうわう

ヒロメオコシタマフトナリ

恩徳おんどくふかくひろくます

奉讃ほうさんたえずおもふべし

ホメタテマツルベシトナリ

五十六おく七千万

ろくさちはとしをへむ

まことの信心しんじむうるひとは

このたびさとりをひらくべし

 

大阪府慈雲寺蔵親鸞聖人真筆(十一・十二・十三願文)。
手塚大制氏蔵親鸞聖人真筆(十八願文)。
愛知県立円寺蔵親鸞聖人真筆(二十・二十二願文)。
石川県本誓寺蔵親鸞聖人真筆(三十三願文)。
大阪府豊沢弘太良氏蔵親鸞聖人真筆(大集経文・涅槃経文)。
長野県勝楽寺蔵親鸞聖人真筆。
和歌山県光源寺蔵親鸞聖人真筆。
龍谷大学蔵親鸞聖人真筆。
東京都個人蔵親鸞聖人真筆。
大谷大学蔵親鸞聖人真筆。
山口県徳応寺蔵親鸞聖人真筆。
真宗大谷派蔵親鸞聖人真筆。
愛知県本証寺蔵親鸞聖人真筆。
奈良県個人蔵親鸞聖人真筆。
奈良県個人蔵親鸞聖人真筆。
石川県本誓寺蔵親鸞聖人真筆。
石川県本誓寺蔵親鸞聖人真筆。
奈良県個人蔵親鸞聖人真筆。
日野環氏蔵親鸞聖人真筆。
兵庫県妙光寺蔵親鸞聖人真筆。