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おほよす当流たうりふくわんくゑのおもむきは、 あながちにしゆち発心ほちしむのすがたをへうせず、 しやよくのかたちをほんとせず、 一念ゐちねむぽち信心しんじむのさだまるときわうじやう決定くゑちぢやうなり。 さればかものはぎのみじかきをも、 つるのはぎのながきをもいろはず、 をのれをのれのかたちにして、 あきなひをするものはあきなひしながら、 奉公ほうこうをするものは奉公ほうこうしながら、 さらにそのすがたをあらためずして思議しぎぐわんりきしんずべし。 これ当流たうりふくわんくゑ一念ゐちねむぽち 平生業成の義なりと 云々

かきをきし ふみのことばに のこりけり
むかしがたりは きのふけふにて

*応仁二年四月中旬

蓮如 御判