(248)
▼後生を一大事とおぼしめし候はゞ、 たゞ一すぢに弥陀をたのいまひらせて、 もろもろの雑行、 物のいまわしき心などをふりすてゝ、 一心にふたごゝろなくたのみまいらせ候てこそほとけにはなり候はんずれ。
-さやうに物をまひらせ候て、 そのちからにてなどゝうけ給候、 なにともなき事にて候。 よくよく御心え候べく候。
-後生0505ほどの一大事はあるまじく候。 文をよくよく御らんじ候べく候。 返々御心えのとをりどおあさましく候。 これよりのち、 いよいよよくよく御心えわけましまし候べく候。
-あなかしこ、 あなかしこ。