(220)

それ一切の女人の身は上下をいわずつみのふかき身なり。 それについて仏法を信ずべきやうは、 もろもろの雑行をうちすてゝたゞひとへに弥陀如来後生をたすけましませとひしとたのまん女人の身をば、 よくよくしろしめして御たすけにあづかりて、 極楽に往生せん事はつゆちりほどもうたがふ心あるべからざるものなり。 かやうによく心へて信ぜん女人は、 ねてもさめてもこのありがたさたふとさをおもひまいらせて、 つねづね念0490仏申べきばかりなり。 このほかには別の事あるべからざるものなり。 あなかしこ、 あなかしこ。

我なくは たれも心を ひとつにて
南無阿弥陀仏と たのめみな人