光闡百首・今古独語 解説
今古独語 解説
¬今古独語¼ については、 ¬反故裏書¼ と合わせて 「顕誓記」 とも呼ばれる。 その奥書に 「是者数年代々師恩恋慕報謝之為也、兼亦生平憂喜之行状呈↠之。殊◗今度随身之聖教本書、数返奉↢拝読↡、弥仏祖之御恩徳信↢知之↡。随而先考所↠記之要文」 とあるように、 師恩への報謝の念と、 その生涯における憂喜の行実を明かすことを目的として記されたものである。 ¬光闡百首¼ と同様に、 顕誓が生涯を振り返り、 自身の見聞したところを記録したものであるが、 その内容は、 そのまま実如上人・証如上人・顕如上人の三代にわたる頃の本願寺の活動記録ともなっている。 中でも享禄の錯乱や永禄四 (1561) 年の宗祖三百回忌法要、 永禄九 (1566) 年の証如上人の十三回忌に関しては、 他と比較して詳細な記事となっている。