せっしゅ 摂取 摂おさめ取ること。 仏や菩薩の衆生救済のはたらきをあらわす語として用いられる。 ¬浄土和讃¼ に 「十方微塵世界の 念仏の衆生をみそなはし 摂取してすてざれば 阿弥陀となづけたてまつる」 とあり、 「国宝本」 左訓には 「おさめとる。 ひとたびとりて永く捨てぬなり。 摂はものの逃ぐるを追はへとるなり。 摂はおさめとる、 取は迎へとる」 とある。 →摂取不捨。