にじゅうくう 二十九有 二十九回目の生のこと。 初果の聖者しょうじゃは、 人間界に七生、 天上界に七生、 また、 それぞれ生の終りから次の生を得るまでの中ちゅう有うの状態の十四生、 合せて二十八生を経れば、 さらに二十九回目の生をうけず、 生しょう死じの迷いを離れ完全な涅槃に入ることができるとされる。 「行巻」 には 「初果の聖者、 なほ睡眠し懶堕なれども二十九有に至らず」 とある。