くでん 宮殿 阿弥陀仏の仏智を疑う者が往生してとどまる場所。 ¬大経¼ には 「疑惑し中悔して、 みづから過咎をなして、 かの辺地の七宝の宮殿に生れて、 五百歳のうちにもろもろの厄を受くることを得ることなかれ」 と説かれている。 親鸞は ¬浄土和讃¼ に 「誓願不思議をうたがひて 御名を称する往生は 宮殿のうちに五百歳 むさしくすぐとぞときたまふ」 等と示し、 本願を疑う自力の行者が往生してとどまるところとした。 →方便化土、 辺地。