こう 講 信者が集まって法義を話し合い、 祖師を讃仰する会合や、 それを行う組織。 講社・寄講・御講などともいい、 講の構成員は講中などと呼ばれる。 浄土真宗における講の源流は、 親鸞の時代に 「二十五日の御念仏」 として法然の月忌に法会が営まれたこととされる。 親鸞の没後は、 その忌日に修する法会を報恩講というようになり、 蓮如の頃には、 毎月定められた日に門徒が集まって法会を開き法義を話し合う宗教集団としての講が普及するようになった。 江戸時代には全国各地に多様な講が組織され、 教化において重要な役割を果たすとともに、 多くの懇志を拠出して本山やその他の寺院を護持した。 僧俗の区別なく互いに同行として運営される点に特色がある。 本願寺派本願寺の場合、 所属団体として講社があり、 愛山護法の精神本願寺の護持発展に努め、 時代に即応した活動により教法の弘通をはかるものとされている。