どうそう 堂僧 比叡山の常行堂で 「常行三昧」 をもっぱら修する僧のこと。 ¬恵信尼消息¼ 第1通に 「殿の比叡の山に堂僧つとめておはしましけるが、 山を出でて」 とあることから、 親鸞は比叡山を下山する頃、 この役を勤めていたと考えられている。 なお、 比叡山での常行三昧には、 止観念仏と不断念仏との2種類の行法が伝わっている。 止観念仏とは、 ¬摩訶止観¼ に説かれるもので、 己心の弥陀を求める90日の常行三昧の修行をいう。 不断念仏とは、 7日間、 中夜不断に西方願生を求めて修する五会念仏のことをいう。 一般に親鸞が勤めていた堂僧は、 不断念仏僧を指すとされる。