東禅寺版と開元寺版とは、 福州において開版されたものである。 東禅寺版は福州東禅寺等覚禅院で開版され、 宋の徽宗によって 「崇寧萬壽大蔵」 の号を賜ったため崇寧蔵とも呼ばれる。 また、 東禅寺版が完成してからしばらくした政和二 (1112) 年から紹興二十一 (1151) 年にかけて、 福州の開元寺で開元寺版の開版が始められた。 首題に 「毘盧大蔵経」 とあることから毘盧蔵とも呼ばれる。