真宗寺蔵本は、 表紙左上に 「本願鈔」 との題箋があり、 奥書には 「応安四年 辛亥 後三月晦日書写信州/善教房書与也/先考御作也 存覚」 とある。 これにより、 当本は応安四 (1371) 年に信州の善教房に存覚上人より書写し与えられたことが知られる。 体裁は半葉五行、 一行十六字内外である。