本願寺蔵宗祖真筆本は、 「建長七年」 の奥書をもち、 料紙は厚手の写経用紙を袋綴にしたものである。 表紙見返の左下に 「横曾根報恩寺」 との黒印があり、 もとは報恩寺の所蔵であったことが知られるが、 慶長以前には本願寺に伝わっていたことが本願寺の資糧から推定される。
 体裁は半葉五行、 一行十五字内外である。