真光寺蔵本は、 解説で触れられているように、 成立を記した根本奥書を有している。 また、 粘葉装の糊代に 「法語 永正十六年 戊卯 十月廿六日書者畢 右筆乗賢」 との書者年時を記していることから、 当本は永正十六 (1519) 年の書写本であることが知られる。 体裁は半葉六行、 一行十七字内外である。