真光寺蔵本は、 室町時代末期の書写本であり、 奥書に 「本云 暦応三歳 庚辰 四月二十三日 本願寺聖人以被染御筆真名正本 依願主所望難避 以和字所延写也 他見在憚而已」 とあることから、 本鈔は暦応三 (1340) 年に延書されたものの転写本と考えられる。 その他、 大谷派の恵空が元禄三 (1689) 年に写伝した延書本 (大谷大学蔵) にある種々の奥書の一に 「康永三歳 甲申 三月十一日 巳時 以漢字本和之訖」 とあり、 康永三 (1344) 年にも延書されたことが推測されるが、 康永三年の奥書のある古写本はいまだ見つかっていない。
真光寺蔵本の体裁は半葉五行、 一行十六字内外である。