高田派専修寺蔵鎌倉時代写本は、 「本云正嘉元歳丁巳八月十九日/愚禿親鸞 八十五歳/書之」 との根本奥書をもつ。 同じ奥書をもつ正嘉元年系統の諸本のうち最も古い書写本である。 「南无阿弥陀仏は智慧の名号なれば」 との文言が顕智上人により加筆されているのが特徴である。
 体裁は半葉六行、 一行二十字内外である。