高田派専修寺蔵真仏上人書写本は、 表紙は江戸期のもので、 他に旧表紙が二枚ある。 旧表紙一には 「皇太子聖徳奉讃」 との題箋があり、 顕智上人の筆とされる。 旧表紙二は中央に外題、 左下に 「釈真仏」 との袖書があり、 紙質も本文と同じことから、 こちらが本来の表紙であったと考えられる。 奥書については 「建長七歳乙卯十一月晦日書之/愚禿親鸞 八十二歳」 との根本奥書があるが、 真仏上人自身の書写奥書は見られない。