龍谷大学蔵室町時代末期書写本は、 蓮如上人書写本に較べて漢字が多用され、 「たのむこゝろ」 を 「たのむしむ」、 「むまるゝ」 を 「しやうずる」 とするなど、 音読みする箇所も見られる。 序には送り仮名のみを付し、 本文の全ての漢字に右仮名が付されている。
 体裁は半葉五行、 一行十八字内外であり、 流罪記録以下は書写されておらず、 各条の通し番号も付されていない。