本派本願寺蔵蓮如上人書写本 (延書) は、 ¬報恩講私記¼ と一具の一本であり、 文末に蓮如上人の花押がある。 すべて蓮如上人の筆とも考えられるが、 本文の筆致すべてを上人筆と断定するには異論もある。 漢字は楷書体で、 送り仮名が付されている。 本書の古写本に属するものは少なく、 蓮如上人以降に多くの書写本が存するのも特徴である。
 体裁は半葉五行、 一行十四字乃至十八字である。