蓮如上人書写本は、 現存最古の書写本である。 巻子本で表紙には外題・袖書のいずれもないが、 「嘆徳文」 と書かれた後補の貼紙がある。 巻尾には」 寛正二年十二月八日奉書者訖/右筆蓮- 四十七才」 との奥書があり、 筆跡からも蓮如上人の書写と認められる。 本文は白文で、 返点・送り仮名ともに付されていないが、 本派本願寺蔵蓮如上人書写本 (延書) によって適宜返点と送り仮名を補った。
 界線内に一行十六字内外である。