常楽寺蔵本は、 表紙左上に 「弁述名体鈔」 との題箋があり、 旧表紙中央に 「弁述名体鈔」 とある。 奥書に 「応永廿四歳 丁酉 四月廿九日以或本令/書写之先老御草歟不分明雖/然依為最要写之是又為後才可/全之秘蔵云々/愚昧沙門光覚(花押)」 とあり、 巻尾に別筆で 「右此名体鈔者常楽台主/存覚上人之述作也此本者同/第三世愚昧院光覚僧正之/筆痕也/存師十三世寂恵/(印)」 とある。 当本の書写者である光覚は、 常楽台第三世である。 体裁は半葉七行、 一行十九字内外である。