浄土宗 往生浄土宗ともいう。 往生浄土を宗義とする法門。 法然ほうねん聖人 (1133-1212) は自力修行のじょうぶつを説くしょうどうもんに対し、 阿弥陀仏のせんじゃく本願による他力救済を宗とする往生浄土の法門があることを明らかにし、 これを浄土宗と名づけて独立させた。 聖浄しょうじょうもんはんを教判 (教法の価値判断) とし、 浄土三部経と天親てんじん菩薩 (400-480) の ¬じょうろん¼ を所依の経論とする。 親鸞しんらん聖人はこの法然上人の浄土宗の真実義を開顕するために浄土真宗という宗名を用いた。