金戒光明寺蔵本は、 冒頭に 「一枚起請文 源空述」 の題号・撰号がある。 本文は半紙のほぼ二倍の大きさくらいの料紙に墨筆で書かれている。 末尾に 「為証以両手印」 とあり、 紙面全体に墨で両手の手形が押されている。 後段には添書と 「建暦二年正月二十三日」 の日付と 「源空」 の書名と花押がある。 また更に別紙に、 源空聖人滅後四日目に書かれたとされる玄智の添書が付けられている。 当本は、 修補のため少なくとも二回の入れ墨が行われているとされる。 本文は片仮名交じりの平仮名で、 特徴として 「佛」 と 「仏」 の文字が不統一であることが挙げられる。
体裁は十八行書き、 一行二十字内外である。