龍谷大学蔵赤松文庫所収本は、 奥書を欠いていることから書写年代を推定することは難しい。 内題及び本文の首部を欠損しているが、 十一紙百行ほどが残存している。 スタイン本と同じく 「讃阿弥陀仏偈論上巻」 とあり、 両書が一つの巻子本に収まる。 体裁は一紙二十八行、 一行二十二字内外である。