◗542: 6 熊谷の入道へつかはす御返事 第十四
◗542: 7 御文くはしくうけ給はり候ぬ。か様にまめやかに、大事におぼしめし候らん。返々ありがたく候。ま事にこのたび、かまへて往生しなんと、おぼしめしきるべく候。
◗542: 9 うけがたき人身すでにうけたり、あひがたき念仏往生の法門にあひたり。娑婆をいとふ心あり、極楽をねがふ心おこりたり。弥陀の本願ふかし、往生はたなごゝろにあるたび也。ゆめゆめ御念仏おこたらず、決定往生のよしを存ぜさせ給ふべく候。何事もとゞめ候ぬ。
◗542:13 九月十六日 源空