ぜんしょう 善性 (生没年未詳) 親鸞の門弟。 二十四輩の第九。 「交名きょうみょうちょう」 によれば下総国蕗田 (現在の茨城県) の住。 「御消息集善性本」 には 「飯沼善性筆」 とあってこの御消息集の編者とされるが異説もある。 その伝記は諸説みられ、 出身について、 下総国の豊田荘の領主豊田治親であるとする説、 信濃国の豪族越後守井上八郎光世であるとする説、 後鳥羽院の皇子で周観という天台僧であったとする説がある。 東弘寺 (茨城県常総市)、 勝願寺 (茨城県古河市)、 浄興寺 (新潟県上越市)、 大覚寺 (茨城県石岡市) などの開基とされる。