ぜんにょ 善如 (1333-1389) 本願寺4代。 覚如の次男である従覚の長男。 童名は光養丸、 諱は俊玄。 祖父覚如から寵愛され、 その後継者として観応元年 (正平5・1350) 譲状を受け、 翌年継職した。 時に19歳であったので、 父従覚、 伯父存覚の後見補佐を受け寺務を執った。 康応元年 (元中6・1389)、 57歳で示寂した。 能筆家として知られ、 延文5年 (正平15・1360) に書写した ¬教行信証¼ 延書本 (本願寺派本願寺蔵) が現存する。