そうごう 僧綱 僧侶の綱維をたもつ者の意。 朝廷が僧侶の取り締まりのために置いた官職。 僧侶が就任する。 中国や日本の制度で、 日本では624年に始まり、 僧正を最上位とし、 次いで僧都、 律師が置かれ、 さらに細分化されていったが、 鎌倉時代には形骸化し、 僧侶の身分を示す称号となっていった。 この制度は明治5年 (1872) に廃止されたが、 これらを僧階の名称として用いている宗派もある。 本願寺においては、 3代覚如が大僧都の勅許を得ており、 以後、 9代実如まで同様であったが、 10代証如は権僧正、 次代の顕如は大僧正を与えられ、 その後も東西本願寺の宗主は僧正、 大僧正に就くのが通例であった。 →僧位。