しんぶつ 真仏 (1209-1258) 親鸞の門弟。 二十四輩の第二。 下野国高田の住。 下野の国司大内国春の長男で、 椎尾弥三郎春時と称したという。 親鸞の関東きょうに際し門弟となり、 親鸞が帰洛するとしょうしんらとともに関東で重きをなした。 その門下は高田門徒と呼ばれ、 関東から東北地方、 遠江国三河国など東海地方に及び、 のちの専修寺教団の基礎を築いた。 著書に ¬教釈文聞書¼ (高田派専修寺蔵) があるほか、 ¬教行信証¼ 真仏書写本 (高田派専修寺蔵) などが伝来している。 なお、 高田派仏光寺派興正派では第2代とされる。