かとう 裹頭 僧侶の頭部を布で包む装いのこと。 裹頭のもうのこと。 もと随の煬帝が、 厳寒に智顗から菩薩戒を受けた時に自らの衣の袖を解いて、 智顗の頭を包んだことに由来するといわれる。 頭を包まない時は襟巻きのように着用し、 鏡御影安城御影親鸞が首に巻いている帽子がこれにあたるともいわれる。 本願寺派の法式では、 貞享4年 (1687) に14代寂如が初めて用いた。 現在では降誕会で無量寿会作法を勤修ごんしゅする際に着用されることがある。