いなみべついん 井波別院 大谷派別院。 富山県南砺市井波。 井波別院瑞泉寺のこと。 明徳元年 (元中7・1390)、 しゃくにょが創建したことに始まる。 綽如は異国からの牒状の中の判読できない文字を会読した功績によって、 朝廷から造寺の勅許を得たため、 一寺を建立したという。 その後、 一事無住であったが、 ぎょうにょの子如乗を迎え入れ、 北陸における本願寺の有力寺院となった。 天正9年 (1581)、 佐々成政に攻められて焼失し、 慶長18年 (1613)、 現在の地に再建された。 慶安2年 (1649)、 越中国の多くの寺院とともに大谷派に属したという。