ほううん 宝雲 (4世紀-5世紀) 劉宋代の訳経僧。 中国河北あるいは涼州 (甘粛省武威) の人。 インドの仏跡を巡拝し、 帰国後、 長安ぶっばっ陀羅だらの門に入り、 その後、 建業 (現在の江蘇省南京) の道場寺や六合山寺で ¬仏本行経¼ などを訳出した。 また、 ¬大集経¼ 60巻のうち、 「無尽意品」 4巻はごんとの共訳であるとされる。 なお、 曹魏の康僧鎧訳と伝えられる ¬仏説無量寿経¼ 2巻も、 実際は仏陀跋陀羅と宝雲との共訳で、 421年頃の訳出と推定されている。