えおん 慧遠 (523-592) じょうよう慧遠と呼ばれる。 敦煌の人。 俗姓は李氏。 13歳のとき出家し、 20歳のとき法上から具足戒を受けた。 北周の武帝の廃仏の際、 ただ一人帝に諫言して、 汲郡の西山に隠棲した。 のち隋の文帝に遇されて浄影寺に移り、 講説を主として、 地論宗南道派の教学を大成した。 著書に ¬大乗義章¼ 20巻、 ¬維摩義記¼ 8巻、 ¬涅槃経義記¼ 10巻、 ¬観経義疎¼ 2巻などがある。