えこう 回向 梵語パリナーマ (pariṇāma)、 あるいはパリナーマナー (pariṇāmanā) の意訳。 回はめぐらすこと、 向はさしむけること。 自己の善行の功徳を自身の菩提、 または他にめぐらしさしむけること。 勤行の最後に唱えられる文のこと。 「玄義分」 の 「願以此功徳 平等施一切 同発菩提心 往生安楽国 (願はくはこの功徳をもつて、 平等に一歳に施し、 同じく菩提心を発して、 安楽国に往生せん)」 が多く用いられる。