慧遠 (334-416)。 雁門がんもん (現在の山西省代県) の出身。 はじめ道安どうあんに学び、 のち南方の廬ろ山ざんに入り、 百余人の同志と白びゃく蓮社れんしゃを結成して ¬般舟はんじゅ三昧ざんまい経きょう¼ に基づく念仏三昧を修した。 時の権力者、 桓玄かんげんが仏教教団を王権のもとに従属させようとしたのに対して、 ¬沙門しゃもん不ふ敬きょう王者おうじゃ論ろん¼ を著して、 仏教が世俗の礼敬を超えること、 王権と原理を異にするものであることを主張した。 廬山流念仏の祖。