高木昭良¬三帖和讃の意訳と開説¼より
浄土和讃
○
冠頭讃
(1)
弥陀の名号となえつつ
(2)
誓願不思議をうたがひて
○
徳号列示
○
讃弥陀偈讃
Ⅰ
仏の成道
(3)
弥陀成仏のこのかたは
Ⅱ
如来の荘厳
ⅰ
無量光
(4)
智慧の光明はかりなし
ⅱ
無辺光
(5)
解脱の光輪きはもなし
ⅲ
無礙光
(6)
光雲無礙如虚空
ⅳ
無対光
(7)
清浄光明ならびなし
ⅴ
炎王光
(8)
仏光照曜最第一
ⅵ
清浄光
(9)
道光明朗超絶せり
ⅶ
歓喜光
(10)
慈光はるかにかぶらしめ
ⅷ
智慧光
(11)
無明の闇を破するゆゑ
ⅸ
不断光
(12)
光明てらしてたえざれば
ⅹ
難思光
(13)
仏光測量なきゆゑに
ⅺ
無称光
(14)
神光の離相をとかざれば
ⅻ
超日月光
(15)
光明月日に勝過して
Ⅲ
聖衆の荘厳
ⅰ
果徳の殊勝
(16)
弥陀初会の聖衆は
(17)
安楽無量の大菩薩
(18)
十方衆生のためにとて
(19)
観音・勢至もろともに
(20)
安楽浄土にいたるひと
(21)
神力自在なることは
(22)
安楽声聞・菩薩衆
(23)
顔容端正たぐひなし
ⅱ
因法の殊勝
(24)
安楽国をねがふひと
(25)
十方諸有の衆生は
(26)
若不生者のちかひゆゑ
Ⅳ
国土の荘厳
ⅰ
国土の讃嘆
(27)
安楽仏土の依正は
ⅱ
超絶の功徳
(28)
安楽国土の荘厳は
ⅲ
往生の無数
(29)
已今当の往生は
(30)
阿弥陀仏のみなをきき
(31)
たとひ大千世界に
(32)
神力無極の阿弥陀は
(33)
自余の九方の仏国も
(34)
十方の無量菩薩衆
ⅳ
真化二土
(35)
七宝講堂道場樹
(36)
妙土広大超数限
(37)
自利利他円満して
(38)
神力本願及満足
ⅴ
宝林の讃嘆
(39)
宝林・宝樹微妙音
(40)
七宝樹林くににみつ
(41)
清風宝樹をふくときは
ⅵ
宝蓮の讃嘆
(42)
一々のはなのなかよりは
(43)
一々のはなのなかよりは
(44)
相好ごとに百千の
ⅶ
宝池の讃嘆
(45)
七宝の宝池いさぎよく
(46)
三塗苦難ながくとぢ
ⅷ
弥陀功徳の結讃
(47)
十方三世の無量慧
(48)
弥陀の浄土に帰しぬれば
(49)
信心歓喜慶所聞
(50)
仏慧功徳をほめしめて
○
大経讃
Ⅰ
阿難の請問
(51)
尊者阿難座よりたち
(52)
如来の光瑞希有にして
Ⅱ
釈尊の応答
(53)
大寂定にいりたまひ
(54)
如来興世の本意には
Ⅲ
本願の超異
(55)
弥陀成仏のこのかたは
(56)
南無不可思議光仏
Ⅳ
弥陀真実の利益
(57)
無礙光仏のひかりには
(58)
至心・信楽・欲生と
(59)
真実信心うるひとは
(60)
弥陀の大悲ふかければ
Ⅴ
第十九願の意
(61)
至心・発願・欲生と
(62)
臨終現前の願により
(63)
諸善万行ことごとく
Ⅵ
第二十願の意
(64)
至心・回向・欲生と
(65)
果遂の願によりてこそ
(66)
定散自力の称名は
Ⅶ
疑惑の過失
(67)
安楽浄土をねがひつつ
Ⅷ
弥陀法の難信
(68)
如来の興世にあひがたく
(69)
善知識にあふことも
(70)
一代諸教の信よりも
Ⅸ
聖浄の二門
(71)
念仏成仏これ真宗
(72)
聖道権仮の方便に
○
観経讃
Ⅰ
韋提の別選
(73)
恩徳広大釈迦如来
Ⅱ
阿闍世の逆害
(74)
頻婆娑羅王勅せしめ
(75)
阿闍世王は瞋怒して
(76)
耆婆・月光ねんごろに
(77)
耆婆大臣おさへてぞ
Ⅲ
聖衆の善化
(78)
弥陀・釈迦方便して
(79)
大聖おのおのもろともに
(80)
釈迦韋提方便して
Ⅳ
廃立の経意
(81)
定散諸機各別の
○
弥陀経讃
Ⅰ
弥陀の名称
(82)
十方微塵世界の
Ⅱ
諸仏の讃嘆
(83)
恒沙塵数の如来は
(84)
十方恒沙の諸仏は
(85)
諸仏の護念証誠は
Ⅲ
濁世の出要
(86)
五濁悪時悪世界
○
諸経讃
Ⅰ
仏徳の讃嘆
(87)
無明の大夜をあはれみて
(88)
久遠実成阿弥陀仏
(89)
百千倶胝の劫をへて
Ⅱ
行者の証悟
(90)
大聖易往とときたまふ
(91)
無上上は真解脱
(92)
平等心をうるときを
(93)
如来すなわち涅槃なり
(94)
信心よろこぶそのひとを
(95)
衆生有礙のさとりにて
○
現世利益和讃
Ⅰ
鎮護国家の益
(96)
阿弥陀如来来化して
(97)
山家の伝教大師は
Ⅱ
罪障消滅の益
(98)
一切の功徳にすぐれたる
(99)
南無阿弥陀仏をとなふれば この世
Ⅲ
諸衆護念の益
(100)
南無阿弥陀仏をとなふれば 梵王
(101)
南無阿弥陀仏をとなふれば 四天
(102)
南無阿弥陀仏をとなふれば 堅牢
(103)
南無阿弥陀仏をとなふれば 難陀
(104)
南無阿弥陀仏をとなふれば 炎魔
(105)
南無阿弥陀仏をとなふれば 他化
(106)
天神・地祇はことごとく
(107)
願力不思議の信心は
(108)
南無阿弥陀仏をとなふれば 観音
(109)
無礙光仏のひかりには
(110)
南無阿弥陀仏をとなふれば 十方
○
勢至讃
Ⅰ
念仏の円通
(111)
勢至念仏円通して
(112)
教主世尊にまふさしむ
(113)
十二の如来あひつぎて
Ⅱ
念仏三昧の徳
(114)
超日月光このみには
(115)
子の母をおもふがごとくにて
(116)
染香人のそのみには
Ⅲ
自利利他の徳
(117)
われもと因地にありしとき
(118)
念仏のひとを摂取して