峻諦¬大経会疏¼より

仏説無量寿経

序分
証信序
│├ⅰ 聞信成就【六事成就】
│├ⅱ 時主処成就
│└ 衆成就
│ ├ 声聞衆
│ └ 菩薩衆
│  ├ 標列
│  │├一
│  │└ 列名
│  │ ├ 出家菩薩
│  │ │├ⅰ 上首大士
│  │ │└ⅱ 賢劫補処薩埵
│  │ └Ⅱ 居家菩薩
│  ├ 嘆徳
│  │├ 略嘆
│  ││├Ⅰ 総じて上首の徳に帰す
│  ││└Ⅱ 権実の徳を挙ぐ
│  │└ 広嘆
│  │ ├ 八相応化の徳を明す【八相化儀】
│  │ │├ⅰ 通標
│  │ │├ 正しく八相を叙す
│  │ ││├ 正しく叙列す
│  │ │││├イ 処天相
│  │ │││├ 下生相
│  │ ││││├一 下天
│  │ ││││└二 託胎
│  │ │││├ 出生相
│  │ ││││├一 生処殊異
│  │ ││││└ 生時霊瑞
│  │ ││││ ├Ⅰ 現身威
│  │ ││││ ├Ⅱ 放光
│  │ ││││ ├Ⅲ 地動
│  │ ││││ ├Ⅳ 自称
│  │ ││││ └Ⅴ 衆帰仰
│  │ │││├ 在家相
│  │ ││││├ 童子相
│  │ │││││├Ⅰ 習学相
│  │ │││││└Ⅱ 試芸相
│  │ ││││└二 愛欲相
│  │ │││├ 出家相
│  │ ││││├一 出家縁
│  │ ││││├二 出俗相
│  │ ││││├三 入真相
│  │ ││││└四 苦行相
│  │ │││├ 成道相
│  │ ││││├一 心垢を浄むを明す
│  │ ││││├二 道場に趣くを明す
│  │ ││││├三 其の威儀を明す
│  │ ││││├ 明降魔衆
│  │ │││││├Ⅰ 菩薩激発
│  │ │││││├Ⅱ 魔逼試
│  │ │││││└Ⅲ 菩薩降伏
│  │ ││││└五 正成道相
│  │ │││├ 転法輪相
│  │ ││││├一 釈梵勧請
│  │ ││││└ 正しく転法輪相を明す
│  │ ││││ ├Ⅰ 総標
│  │ ││││ └ 広く一代の教益を叙列す
│  │ ││││  ├ 譬を設け其の相を示す
│  │ ││││  │├a破悪譬
│  │ ││││  │└b生善譬
│  │ ││││  └ 譬嘆の教益を合す
│  │ ││││   ├ 破悪譬を合す
│  │ ││││   │├イ 扣鼓吹螺を合す
│  │ ││││   │├ 執剣を合す
│  │ ││││   ││├一 剣の威徳を合す
│  │ ││││   ││└二 斬伐の用を合す
│  │ ││││   │└ハ 建幡を合す
│  │ ││││   └ 生善譬を合す
│  │ ││││    ├イ 澍雨洗垢徳を合す
│  │ ││││    ├ロ 澍雨生育徳を合す
│  │ ││││    ├ハ 澍雨現相徳を合す
│  │ ││││    ├ニ 澍雨生薬徳を合す
│  │ ││││    └ 澍開花成宝徳を合す
│  │ ││││     ├一 開花徳を合す
│  │ ││││     └二 成宝徳を合す
│  │ │││└ 涅槃相
│  │ │││ ├一 正明
│  │ │││ └二 因みに無窮の相を明す
│  │ ││└ 譬を設けて神徳を示す
│  │ ││ ├イ 正譬
│  │ ││ └ロ 合法
│  │ │└ⅲ 総結
│  │ ├Ⅱ 重ねて諸徳を列ね広く嘆ず
│  │ └Ⅲ 結嘆
│  └ハ 総結
発起序
 ├ⅰ 如来現相
 ├ 阿難請問
 │├a 進問威徳
 │└ 正問
 │ ├ 清見を述ぶ
 │ │├一 仏身の尊独を嘆ず
 │ │├二 譬を挙げ其の相を示す
 │ │└三 未曽有を述ぶ
 │ ├ 心念を申す
 │ │├一
 │ │└ 正申
 │ │ ├Ⅰ 其の所在を推す【五徳瑞現】
 │ │ └Ⅱ 其の所念を推す
 │ └ハ 結問
 ├ 世尊開示
 │├ 所問を嘆ず
 ││├ 先づ問の所由を訂す
 │││├一 検問
 │││└二 実答
 ││└ 正嘆
 ││ ├一 総嘆
 ││ ├ 別嘆
 ││ │├Ⅰ 問者の徳を嘆ず
 ││ │└ 深き聖心に叶ふを嘆ず
 ││ │ ├ⅰ 出世の本意を明す【出世本懐】
 ││ │ └ⅱ 譬に約して希有を示す
 ││ └三 結嘆
 │└ 正開示
 └ⅳ 正衆会楽聞
正宗分
法蔵因位の願行を明す
│├ 発願の生起を明す【法蔵発願】
││├ 所値の仏を明す
│││├ 過去の仏を挙ぐ【五十三仏】
││││├一 最初の仏を標す
││││├二 中間出世仏
││││└三 総結
│││└ロ 正しく所値の仏を明す
││├ 発願の主を明す
│││├イ 聞法発心
│││└ロ 出家修道
││├ 讃偈発願【讃仏偈】
│││├イ 説偈敬儀
│││└ 正頌文
│││ ├ 仏徳を嘆ず
│││ │├ 別して三業の徳を嘆ず
│││ ││├ⅰ 身業を嘆ず
│││ ││├ⅱ 口業を嘆ず
│││ ││└ⅲ 意業を嘆ず
│││ │└Ⅱ 総じて諸徳を嘆ず
│││ ├ 志願を述ぶ
│││ │├ 総じて願心を立つ
│││ ││├ⅰ 成仏を願ず
│││ ││└ⅱ 功徳を願求す
│││ │├ 果を期し誓を立つ
│││ ││├ⅰ 正誓
│││ ││└ⅱ 徳を述べ其の心を励ます
│││ │└ 重ねて果上の身土を願ず
│││ │ ├ⅰ 法身功徳を願ず
│││ │ ├ⅱ 国土荘厳を願ず
│││ │ └ 摂衆生を願ず
│││ │  ├a 自国を摂す
│││ │  └b 他土を摂す
│││ ├ 証明を請ず
│││ │├Ⅰ 別して現在仏に請ず
│││ │└Ⅱ 広く諸仏に請ず
│││ └四 誓を結して心を立つ
││└ 選択摂取の相を明す【思惟摂取】
││ ├ 菩薩求請
││ │├一 正請説経
││ │├二 欲依経修行
││ │└三 結請
││ ├ロ 仏其れをして自知せしむ
││ ├ハ 菩薩重請
││ ├ 仏応請
││ │├一 其の器を許す
││ │├ 経を説きて其の心を励ます
││ ││├Ⅰ 譬
││ ││└Ⅱ 合
││ │└ 説法現土
││ │ ├Ⅰ 説法
││ │ └Ⅱ 現土
││ └ 正しく選択摂取の相を明す
││  ├一 聞法見土
││  └ 正しく勝願を発す
││   ├Ⅰ 総じて願体を標ず
││   └ 別して結願の相を明す
││    ├ⅰ 其の心念を明す
││    └ 其の時量を明す
││     ├a 直明
││     └b 問答決疑
│├ 正しく誓願を陳説す
││├ 説願威儀
│││├イ 菩薩敬白
│││├ロ 如来勧説
│││└ハ 菩薩命に応ず
││├ 正しく四十八願を陳説す【四十八願】
│││├ 1.無三悪趣の願
│││├ 2.不更悪趣の願
│││├ 3.悉皆金色の願
│││├ 4.無有好醜の願
│││├ 5.令識宿命の願
│││├ 6.令得天眼の願
│││├ 7.天耳遥聞の願
│││├ 8.他心悉知の願
│││├ 9.神足如意の願
│││├10.不貪計心の願
│││├11.必至滅度の願
│││├12.光明無量の願
│││├13.寿命無量の願
│││├14.声聞無量の願
│││├15.眷属長寿の願
│││├16.離諸不善の願
│││├17.諸仏称名の願
│││├18.至心信楽の願
│││├19.至心発願の願
│││├20.至心回向の願
│││├21.具足諸相の願
│││├22.還相回向の願
│││├23.供養諸仏の願
│││├24.供養如意の願
│││├25.説一切智の願
│││├26.得金剛身の願
│││├27.万物厳浄の願
│││├28.道場樹の願 
│││├29.得弁才智の願
│││├30.弁才無尽の願
│││├31.国土清浄の願
│││├32.妙香合成の願
│││├33.触光柔軟の願
│││├34.聞名得忍の願
│││├35.女人往生の願
│││├36.聞名梵行の願
│││├37.作礼致敬の願
│││├38.衣服随念の願
│││├39.常受快楽の願
│││├40.見諸仏土の願
│││├41.聞名具根の願
│││├42.聞名得定の願
│││├43.聞名生貴の願
│││├44.聞名具足の願
│││├45.聞名見仏の願
│││├46.随意聞法の願
│││├47.聞名不退の願
│││└48.得三法忍の願
││└ 偈を説きて重誓し証を請ふ【重誓偈】
││ ├イ 結前生後
││ └ 正しく偈を説く
││  ├ 重誓
││  │├Ⅰ 三誓を立つ
││  │└ 総じて果上の徳を誓ふ
││  │ ├ⅰ 因を挙げ果を求む
││  │ ├ 正しく果徳を誓ふ
││  │ │├a 慈悲徳
││  │ │└b 智慧徳
││  │ └ⅲ 願を結し師に帰す
││  └二 請証
│├ 現瑞証誠
│└ 願に依り勝行を起す【法蔵修行】
│ ├a 結前生後
│ └ 正明
│  ├イ 所修の浄土を讃ず
│  └ 能修の徳行を讃ず
│   ├一 挙時総標〔兆載永劫〕
│   └ 別明
│    ├ 勝行を明す
│    │├ 別して六度の行を挙ぐ
│    ││├a 布施波羅蜜
│    ││├b 持戒波羅蜜
│    ││├c 忍辱波羅蜜
│    ││├d 禅那波羅蜜
│    ││└e 般若波羅蜜
│    │└ 総じて広く浄土の行を明す
│    │ ├a 直心相
│    │ ├b 深心相
│    │ ├c 大乗心相
│    │ ├ 回向心相
│    │ │├イ 能回善
│    │ │└ロ 所回相
│    │ └e 方便心相
│    ├ 勝徳を明す
│    │├ⅰ 総標
│    │└ 別明
│    │ ├ 生所勝
│    │ │├ 福家に生ず
│    │ ││├一 自利
│    │ ││└二 利他
│    │ │├ロ 尊貴家に生ず
│    │ │├ハ 常に仏世に値ふ
│    │ │└ニ 結嘆
│    │ └ 受身勝
│    │  ├イ 身形殊勝
│    │  ├ロ 身業奇特
│    │  └ハ 結嘆
│    └Ⅲ 総結
広く本願成就相を明す【弥陀果徳】
│├ 権に問答を設け建立浄土の相を明す
││├ 正問答
│││├ 時処名を定む
││││├一
││││└二 仏答
│││├ 成道の久近を定む【十劫成道】
││││├一
││││└ 仏答
││││ ├Ⅰ 正しく久近を定む
││││ └ 略して仏土の相を明す
││││  ├ⅰ 総じて体量の相を明す
││││  └ 離穢の相を明す
││││   ├a 無高下相
││││   ├b 無苦難
││││   └c 無寒熱
│││└ 其の所依を定む
│││ ├一
│││ └ 仏答
│││  ├ 反質
│││  │├ⅰ 仏問
│││  │└ⅱ 阿難答
│││  └Ⅱ 正答
││└b 疑問の所以を述ぶ
│├ 正しく本願成就の相を明す
││├ 摂法身
│││├ 光明無量徳【光明無量】
││││├一 総標
││││├ 広明其徳
│││││├ 比挍顕勝
││││││├ⅰ 諸仏の有量光明を挙ぐ
││││││└ⅱ 顕勝して徳号を列ぬ【十二光】
│││││└ 其の徳用を明す
│││││ ├ 光照益
│││││ │├a 転悪成善益
│││││ │└b 脱苦与楽益【三塗見光】
│││││ └ 名称益
│││││  ├a 聖衆称嘆益
│││││  └ 能度衆生益
│││││   ├イ 聞名往生益
│││││   └ロ 因光成仏益
││││└三 結嘆
│││├ 寿命無量徳【寿命無量】
││││├一 総標
││││├二 譬を設けて示す
││││└三 主に因りて眷属長寿なるを明す
│││└ 聖衆無量徳【聖衆無量】
│││ ├一 総じて数多を標す
│││ ├二 其の徳を嘆ず
│││ └ 譬を設けて示す
│││  ├Ⅰ 標起
│││  └ 正譬
│││   ├ⅰ 問答し譬を設く
│││   └ⅱ 合譬結嘆
││├ 摂浄土
│││├ 宝樹荘厳を明す【宝樹荘厳】
││││├ 総じて諸樹を列ぬ
│││││├Ⅰ 総標
│││││├ 別列
││││││├ⅰ 二宝三宝等合成
││││││└ⅱ 七宝合成
│││││└ 略して徳を嘆ず
│││││ ├ⅰ 樹相殊異
│││││ └ⅱ 樹声微妙
││││└ 別して道場樹を嘆ず【道樹楽音荘厳】
││││ ├Ⅰ 体量荘厳
││││ ├ 其の徳用を明す
││││ │├ⅰ 別して妙音益を挙ぐ
││││ │├ⅱ 通じて六根益を挙ぐ
││││ │└ⅲ 別して得忍益を挙ぐ
││││ └Ⅲ 徳を結して願力に帰す
│││├ 楽音殊妙
││││├一 顕勝を比挍す
││││└二 正明
│││├ハ 宝楼荘厳【講堂宝池荘厳】
│││├ 宝池荘厳
││││├一 池相量
││││├二 池水相
││││├三 池中荘厳
││││├四 池上荘厳
││││├ 池水功徳
│││││├Ⅰ 浅深称意
│││││├Ⅱ 適悦身心
│││││├Ⅲ 水性澄潔
│││││└ 水声演法
│││││ ├ⅰ 水声相
│││││ └ 具列妙声
│││││  ├a 正列
│││││  └b 能聞益
││││└六 因みに処名を解す
│││├ 双べて依正を嘆ず【眷属荘厳】
││││├一 総標
││││└ 別嘆
││││ ├Ⅰ 飲食自然を嘆ず
││││ ├ 広く聖衆の徳を嘆ず
││││ │├ⅰ 略して所居を嘆ず
││││ │└ 正しく聖衆を嘆ず
││││ │ ├ 直嘆
││││ │ │├イ 名異体同を明す
││││ │ │└ロ 其の容質を嘆ず
││││ │ └ 顕勝を比挍す
││││ │  ├ 譬を設けて勝劣を定む
││││ │  │├一 仏問
││││ │  │└ 阿難答
││││ │  │ ├Ⅰ 略答
││││ │  │ └ 広く其の所以を弁ず
││││ │  │  ├ 貧苦相
││││ │  │  │├a 直明其相
││││ │  │  │└b 明其業報
││││ │  │  └ 帝王相
││││ │  │   ├a 標其相
││││ │  │   └b 明其業報
││││ │  └ 合譬正明
││││ │   ├一 印定
││││ │   └二 正明
││││ └Ⅲ 総じて所須の厳浄を嘆ず
│││├ 虚空荘厳
││││├一 宝網
││││└ 徳風
││││ ├Ⅰ 風質調和
││││ └ 風吹利益
││││  ├ⅰ 妙声流香
││││  ├ⅱ 触身生楽
││││  └ⅲ 散華厳土
│││└ト 依正互融徳【華光出仏】

││└ 摂衆生【衆生往生因】
││ ├ 摂凡夫
││ │├一 住正定聚益【第11願成就】
││ │├ 念仏往生益
││ ││├Ⅰ 諸仏讃嘆【第17願成就】
││ ││└Ⅱ 願成就【第18願成就】
││ │└ 諸行往生益【三輩往生】
││ │ ├Ⅰ 総標
││ │ └ 別説
││ │  ├ 上輩
││ │  │├a 正説
││ │  │└b 結勧
││ │  ├ 中輩
││ │  │├a 上輩に簡ぶ
││ │  │└b 正説
││ │  └ 下輩
││ │   ├a 中輩に簡ぶ
││ │   └b 正説
││ └ 摂聖人
││  ├ 摂他土
││  │├ 長行
││  ││├ⅰ 諸仏勧讃
││  ││└ⅱ 聖衆往詣
││  │└ 偈頌【往覲偈】
││  │ ├ⅰ
││  │ └ 正偈頌
││  │  ├a 菩薩往覲
││  │  ├ 弥陀授記説法を頌す相
││  │  │├イ 現相
││  │  │├ロ 上首請問
││  │  │└ハ 授記説法
││  │  ├ 諸仏勧讃
││  │  │├イ 讃徳発遣
││  │  │└ロ 命を受け往詣す
││  │  └ 釈迦勧讃
││  │   ├ 難信の所以を明す
││  │   │├一 能信の本縁を示す
││  │   │└二 所信の深広を讃ず
││  │   └ロ 徳を挙げ結勧す
││  └ 摂自国【衆生往生果】
││   ├ 広く諸徳を嘆ず
││   │├ 総じて内外の徳を嘆ず
││   ││├a 其の位を明す
││   ││├ 其の身光を明す
││   │││├イ 通明
││   │││└ 別して上首を明す
││   │││ ├一 略標
││   │││ └二 問答して本因を示す
││   ││├c 其の具相を明す
││   ││├d 其の功徳を明す
││   ││├e 得忍の不同を判ず
││   ││└f 不更悪趣を明す
││   │└ 別して供仏聞法の徳を嘆ず
││   │ ├ 供養他方相
││   │ │├イ 往詣速疾を嘆ず
││   │ │├ 供具如意を嘆ず
││   │ ││├一 正明
││   │ ││└二 聞法歓喜を明す
││   │ │└ハ 還来速疾を嘆ず
││   │ ├ 自土法楽相
││   │ │├イ 弥陀説法相
││   │ │└ロ 聖衆供養相
││   │ └ 一切智徳を説く
││   │  ├イ 総標
││   │  └ 正明
││   │   ├ 先づ其の内徳を嘆ず
││   │   │├ 法に約して別して嘆ず
││   │   ││├ 其の心念を嘆ず
││   │   │││├a 不着万物
││   │   │││└b 悲済衆生
││   │   ││└ 其の具徳を嘆ず
││   │   ││ ├a 総標
││   │   ││ └ 別嘆
││   │   ││  ├イ 定慧兼備
││   │   ││  ├ロ 具足道品
││   │   ││  ├ハ 具足五眼
││   │   ││  ├ニ 智弁無礙
││   │   ││  ├ホ 真俗双融
││   │   ││  └ヘ 悲智双運
││   │   │└Ⅱ 譬に約して総嘆す
││   │   ├ 正しく説法の徳を嘆ず
││   │   │├Ⅰ 自ら楽い徳を求む
││   │   │├ 楽いて他の為に説く
││   │   ││├ⅰ 法喩に約して嘆ず
││   │   ││└ⅱ 其の威儀を嘆ず
││   │   │└Ⅲ 世の為に福田と成る
││   │   └三 総じて威力を嘆ず
││   └Ⅱ 結嘆
│└ⅲ 総結
世尊別して勧めて欣厭を生ぜしむるを明す【釈迦指勧】
│├ 総じて浄穢相対し欣厭を勧む【浄穢欣厭】
││├ 略して浄土を嘆じ欣求せしむ
│││├イ 前を牒して後を起す
│││└ 正しく欣求を勧む
│││ ├一 証果を勧む
│││ ├ 往生を勧む
│││ │├Ⅰ 正勧
│││ │└Ⅱ 如来傷嘆
│││ └三 結勧
││└ 広く穢苦を挙げ厭離せしむ
││ ├イ 総標
││ └ 正明
││  ├ 貧富営務苦
││  │├Ⅰ 総挙
││  │├ 別明
││  ││├ 富貴の苦を示す
││  │││├a 有財苦
││  │││├b 失財苦
││  │││└c
││  ││└ 貧賎の苦を示す
││  ││ ├a 無財苦
││  ││ ├b 求財苦
││  ││ └c
││  │└Ⅲ 総じて無常に帰すを示す
││  ├ 眷属別離苦
││  │├ 正明
││  ││├ⅰ 和睦の徳を挙ぐ
││  ││├ⅱ 不和の過を挙ぐ
││  ││└ⅲ 生死変化の相を明す
││  │└Ⅱ 結勧
││  └ 五趣流転苦
││   ├ 其の因を挙ぐ
││   │├ 不信の過を挙ぐ
││   ││├a 総じて其の相を列ぬ
││   ││└ 其の所由を明す
││   ││ ├イ 総明
││   ││ ├ロ 別して先人の迷執を明す
││   ││ └ハ 迷執を破す
││   │└ 造業の相を明す
││   │ ├a 総じて傷嘆を挙ぐ
││   │ └ 別挙
││   │  ├イ 愚痴の業
││   │  ├ロ 貪欲の業
││   │  └ハ 瞋恚の業
││   └Ⅱ 感業の相を明す
│├ 別して時会の大衆を教誡す
││├ 上を牒して勧む
│││├イ 総勧
│││└ 別して願生を勧む
│││ ├一 生因を示す
│││ └二 疑意を除かしむ
││├ 弥勒領解を述ぶ【弥勒領解】
│││├イ 総領
│││└ 別して人法に約して領す
│││ ├ 所説の法を領す
│││ │├Ⅰ 世人の惑を領す
│││ │└ 所開の道を領す
│││ │ ├ⅰ 弥陀の本願を聞くを歓ぶ
│││ │ └ⅱ 釈尊の教誨を嘆ず
│││ ├ 能説の人を領す
│││ │├Ⅰ 仏智に約す
│││ │├Ⅱ 仏恩に約す
│││ │├Ⅲ 教授の威神徳に約す
│││ │└Ⅳ 尊重無比の徳に約す
│││ └三 総じて能所を領す
││└ 重ねて開誨す
││ ├ 前説を印可す
││ │├一 総標
││ │└ 別説
││ │ ├ 能説の人を領し印す
││ │ │├ⅰ 総じて慈敬の善を明す
││ │ │└ⅱ 別して今仏の徳化を明す
││ │ └ 所説の法を領して印す
││ │  ├ 生死長遠を挙す
││ │  │├a 別して弥勒に約す
││ │  │└b 総じて時会の大衆に約す
││ │  └ⅱ 能所を領して印す
││ └ 正重誨
││  ├ 仏重誨
││  │├ 厭欣を勧む
││  ││├ⅰ 厭離を勧む
││  ││├ⅱ 欣浄を勧む
││  ││└ⅲ 益を挙げて勧修す
││  │└Ⅱ 信疑の得失を示す
││  └二 弥勒信受
│├ 広く此世の修善を嘆勧す【五善五悪】
││├ 総勧
│││├イ 正勧
│││└ロ 其の所以を明す
││└ 別して五悪を捨て五善を修すを勧む
││ ├イ 総標
││ ├ロ 微起
││ └ 列釈
││  ├ 殺生を誡む
││  │├ 其の過失を挙ぐ
││  ││├ⅰ
││  ││├ 正明
││  │││├ 作悪の相を明す
││  ││││├イ 正明
││  ││││└ロ 現果を以て過因を推す
││  │││├b 現在の痛苦を明す
││  │││└ 死後の焼苦を明す
││  │││ ├イ 現在を以て未来を暁す
││  │││ └ 正明
││  │││  ├一 三塗の苦報を明す
││  │││  └二 因果自然を明す
││  ││└ⅲ
││  │└Ⅱ 正しく修善を勧む
││  ├ 偸盗を誡む
││  │├ 其の過失を挙ぐ
││  ││├ⅰ
││  ││├ 正明
││  │││├ 作悪の相を明す
││  ││││├ 先づ造業の因縁を明す
││  │││││├ 人に約す
││  ││││││├Ⅰ 総じて身口の悪を標す
││  ││││││├Ⅱ 別して君臣に約す
││  ││││││└Ⅲ 結責
││  │││││└ 心に約す
││  │││││ ├Ⅰ 総じて意の三悪を標ず
││  │││││ ├ 別して欲悪の相を申ず
││  │││││ │├ⅰ 通じて過失を明す
││  │││││ │└ⅱ 其の行相を明す
││  │││││ └Ⅲ 結責
││  ││││└ロ 正しく盗悪を明す
││  │││├b 現在痛苦
││  │││└c 死後焼苦
││  ││└ⅲ
││  │└Ⅱ 正しく修善を勧む
││  ├ 邪淫を誡む
││  │├ 其の過失を挙ぐ
││  ││├ⅰ
││  ││├ 正明
││  │││├ 作悪の相を明す
││  ││││├イ 能造の人を列す
││  ││││├ 其の行相を明す
││  │││││├一 中人に約す
││  │││││├二 上人に約す
││  │││││└三 下人に約す
││  ││││└ハ 総責
││  │││├b 現在痛苦
││  │││└c 死後焼苦
││  ││└ⅲ
││  │└Ⅱ 正しく修善を勧む
││  ├ 口過を誡む
││  │├ 其の過失を挙ぐ
││  ││├ⅰ
││  ││├ 正明
││  │││├ 作悪の相を明す
││  ││││├イ 総列
││  ││││├ 別して其の相を明す
││  │││││├一 両舌
││  │││││├二 悪口
││  │││││├三 妄語
││  │││││└四 綺語
││  ││││└ハ 総責
││  │││├b 現在痛苦
││  │││└ 死後焼苦
││  │││ ├イ 受報の自然を明す
││  │││ └ロ 正明
││  ││└ⅲ
││  │└Ⅱ 正しく修善を勧む
││  └ 飲酒を誡む
││   ├ 其の過失を挙ぐ
││   │├ⅰ
││   │├ 正明
││   ││├ 作悪の相を明す
││   │││├ 其の人を責む
││   ││││├一 懈惰にして業を修めず
││   ││││├二 父母の命に違逆す
││   ││││└三 他債を償はず
││   │││├ロ 正しく飲酒の相を明す
││   │││└ 広く造罪の相を明す
││   │││ ├一 善を憎み悪を怖れず
││   │││ ├二 恩無く義無し
││   │││ ├三 三業に罪を作す
││   │││ ├四 経法を信ぜず
││   │││ ├五 五逆を造らんと欲す
││   │││ └六 六親憎悪
││   ││├b 現在痛苦
││   ││└ 死後焼苦
││   ││ ├ 其の迷情を責む
││   ││ │├一 臨終悔𢣷
││   ││ │└ 死後受苦
││   ││ │ ├Ⅰ 猶受苦報
││   ││ │ ├Ⅱ 受報自然
││   ││ │ └Ⅲ 責不信
││   ││ └ロ 正明
││   │└ⅲ
││   └Ⅱ 正しく修善を勧む
│└ 弥勒に嘱して教誡せしむ
│ ├ 仏勅
│ │├ 前を牒して教誨す
│ ││├一 前を牒して後を起す
│ ││└ 正しく教誨す
│ ││ ├ 五悪を制す
│ ││ │├ⅰ 其の悪・痛・焼の相を明す
│ ││ │├ 造悪の所由を明す
│ ││ ││├a 殺悪所由
│ ││ ││├b 盗悪所由
│ ││ ││├c 邪淫所由
│ ││ ││├d 口悪所由
│ ││ ││└e 飲酒所由
│ ││ │└ⅲ 受報自然を結嘆す
│ ││ └ 五善を修すを勧む
│ ││  ├ⅰ 仏化の勝益を標す
│ ││  └ 正勧
│ ││   ├a 総勧
│ ││   ├b 別して主上を勧む
│ ││   └ 修善の益を挙ぐ
│ ││    ├イ 広く修善を勧む
│ ││    └ 比挍して其の勝益を明す
│ ││     ├ 西方の修善に勝るを明す
│ ││     │├Ⅰ 正明
│ ││     │└Ⅱ 其の所以を明す
│ ││     └ 他方の修善に勝るを明す
│ ││      ├Ⅰ 正明
│ ││      └Ⅱ 其の所以を明す
│ │└ 正教誨
│ │ ├ 仏世の勝益を明す
│ │ │├Ⅰ 教法の勝
│ │ │├Ⅱ 国土の勝
│ │ │└Ⅲ 護念の勝
│ │ ├二 滅後の劣相を明す
│ │ └三 上を結して正しく嘱す
│ └b 弥勒領受
現土証誠【霊山現土】
│├ 見土方法
││├a 仏教令
││└b 阿難受命
│├ 現土妙相
││├a 正現
││├ 譬に約し其の相を明す
│││├イ 譬
│││└ロ 合
││└c 彼此相見
│└ 広く真化を判じ信疑の得失を証す
│ ├ 真化の二土を弁定す
│ │├ 真土
│ ││├一 浄土を証定す
│ ││├二 法身を証定す
│ ││└三 摂衆生を証定す
│ │└ 化土
│ │ ├一 正報を証定す
│ │ └二 依報を証定す
│ └ 信疑の得失を証す
│  ├イ 弥勒請問
│  └ 仏開示
│   ├ 正しく因縁を答ふ
│   │├ 化土因縁
│   ││├ⅰ 其の因を挙ぐ
│   ││├ⅱ 其の果を明す
│   ││└ⅲ 其の名を結す
│   │└ 真土因縁
│   │ ├ 凡夫往生
│   │ │├a 其の因を挙ぐ
│   │ │└b 其の果を明す
│   │ └ 聖人往生
│   │  ├a 其の因を挙ぐ
│   │  └b 其の果を挙ぐ
│   ├ 其の得失を判ず
│   │├Ⅰ 正明
│   │└ 別して譬を設けて化土の劣相を明す
│   │ ├ 正しく譬を設く
│   │ │├a 仏問
│   │ │└b 弥勒答
│   │ └ 法合
│   │  ├a 正合
│   │  └b 罪滅し仏を見る相を明す
│   └三 総結し疑を誡め信を勧む
十方来生の相を述ぶ【十方来生】
 ├ⅰ 弥勒請問
 └ 仏開示
  ├ 正列
  │├ 此土往生を記す
  ││├一 不退菩薩
  ││└二 小行菩薩
  │└ 他土往生を記す
  │ ├一
  │ └ 正列
  │  ├Ⅰ 別列
  │  └Ⅱ 広く無数を明す
  └b 総結
流通分
法を嘆じて付嘱す【弥勒付属】
時会得益
└Ⅲ 信受奉行