おおきなたまご

おお~きな、たまごがあってね。

  きょうりゅうのたまごくらい?

いやいや。 そんなにちいさくない。

  じゃぁ、おそらがすっぽりはいるくらい?

お!  でも もっと、おおきいな。

 

どうしてかっていうとね、

あなたをそのままつつむためなの。

  え、ぼく、ちっちゃいよ?

あなたをまるまるだったら、

あなたのおもちゃもいるでしょう?

おうちも お父さんもお母さんも

それに、あなたのみているあのおそらも

み~んないっしょでないと

あなたにとどかないもの。

  うわぁ。

  ぼくのまわりぜんぶ、ぼくのたまごなんだぁ。

 

おおきなたまごはね、

いのちのねがいなんだよ。

ほら。

なんまんだぶの子守唄がきこえてくるでしょ。