友 (7月8日)
「友」 という字は、手を添え合い支えあっているさまを表します。
人生において、喜びを苦しみを、分かちあえる友がいるならば何ものにも代えがたい財産です。
阿弥陀如来は法蔵菩薩と現れたもうて、不請の友(ふしょうのとも、こちらから求めないにもかかわらず寄り添ってくださる「友」)と名乗ってくださってあります。
風 (7月19日)
梅雨があけ、いよいよ夏真っ盛りとなりました。毎日暑い日が続きます。
山あいにある長久寺では、戸を開け放つといい風が吹き抜けてくれます。クーラーはいりません。
風が動くことで、涼しさが知れます。如来の大智がお慈悲と動いてくださることで、ご恩が知れ、ありがたさ、かたじけなさが味わわれることです。
季節 (7月26日)
一年で一番暑い時期です。冷夏だった去年と違い、このあたりでは「真っ当な」夏になっています。
しかし、気をつけていると早朝にはまだうぐいすが鳴き、逆に暑い盛りに蝉の声に隠れてもう秋の虫が鳴き始めています。
後先と切り離されてドンと夏なのではなくて、一方で春の余韻を残し、他方で秋の気配をはらんでの、この暑さなのでした。